いつモノコト

hands+の超撥水折りたたみ傘が雨の日もすぐにしまえて便利

昨年末、折りたたみ傘を新調した。東急ハンズの「hands+ 新簡単開閉超撥水折りたたみ傘」の55cm。価格は4,900円。東レの対磨耗撥水素材(キューダスhp)を使用した撥水傘で、ボタンで開閉できる。土砂降りの雨でも、閉じた後に振ることで、バッグにしまえる程度まで水滴を落とせるので重宝している。

この傘に買い換えてからは、家を出る際に雨が降っていても折りたたみ傘を使っている。さしたときに普段使うバッグまでちゃんと入るサイズを選んだので、使い勝手としては普通の傘をさしているときと大差がないように感じる。カバーは特に吸水性などがあるモノではないが、傘自体に水滴があまり残らないため、とくに気にせず使えている。

カバーに入れた状態

以前は軽量な折りたたみ傘を常備しつつ、雨の日は長傘を使っていた。長傘はさせば大きくて濡れにくいが、電車や出先で邪魔になる。また以前の折りたたみ傘は、冬場に手がかじかんでいると金具に指を挟んでけがをすることが多く、5、6年使っていたこともあり、雨水を吸ってしまって結局たたんだ後はしばらく手持ちになり、邪魔になることが多かった。

そんな不満が積もっていた中、雨の日に会った友人に「最近は折りたたみ傘しか使っていない」と言われたことが、傘売り場に足を運ぶきっかけとなった。最初はその友人が使っていたような、吸水性のある折りたたみ傘のカバーを探していたのだが、しっくりくるモノが無くすぐに断念。最終的に東急ハンズのhands+の傘が展開されていたエリアに行き着いた。

そこで陳列されていたのは、超軽量タイプ、ボタンで開閉できるタイプと、撥水素材のタイプ、ボタン開閉撥水を兼ね備えたタイプ。真っ先に兼ね備えたタイプを手に取ったのだが、値段を見て戸惑った。税込だと5千円を超える。

その場でほかのタイプのパッケージも手に取りしばし悩んだ。果たして自分にとって必要な機能なのか。ボタンで開閉のみの傘や、撥水素材で軽量な傘など、搭載機能を欲張らなければ1千円から3千円の買い物なのに、両方搭載すると5千円超。普段から長く使えそうなモノを購入している性分ではあるものの、若干予算オーバー。

駅などでワンタッチで閉じる折りたたみ傘を使っている人を見て、「あれ良いな」と普段から思っていたことと、すぐにバッグにしまえるものが欲しいという当初の目的が共に叶う。とはいえ、試したことが無いボタン開閉がどのようなものか、撥水素材もどれくらい機能するのかわからない。試供品があれば良かったのだがその場には無く(店員さんにきいてみれば良かった)、結局はクリスマスが近いことから、自分へのプレゼントとして購入することに決めた。

使い始めてみるとボタン開閉がものすごく快適。購入したのが冬場だったというのが大きいのだが、筆者はよく手がかじかむため、寒い雨の日に折りたたみ傘を開閉しようとすると高確率で金具に指を挟む。また、それまで使っていた折りたたみ傘は、開く際に関節部分がうまく開かなかったりすることが多かった。この2点の不満を同時に解決してくれた。

ハンドルにある四角いのが開閉ボタン

傘の柄を完全に縮めた状態でボタンを押すと開き、開いた状態でボタンを押すと、柄は伸びたまま傘の部分だけ閉じる。開閉が自動なので、関節部分がうまく開かないといったことは今のところない。

閉じた後は傘の先端と手元の両サイドを、カチッと音が鳴るまで押し込めば柄の部分を縮められる。先端とハンドルにとがっている部分が無く、金具部分には触れないため、手を痛めたり挟んだりすることなくしまえる。

ハンドル部分
先端部分

撥水性も申し分なく、土砂降りの雨でも閉じた後に振り、柄の部分を収納した後に再度振れば、カバーに入れてカバンにしまえる程度まで水気が取れる。傘を広げて水をかけてみると大きな水玉ができ、しっかりと弾いているのがわかる。軽く一振りとはいかないが、出先で使った後にすぐカバンに入れられるメリットは大きいと思う。

この傘の重量は約240g。前は軽量なタイプを使っていたため、若干重さを感じる。常時バッグに折りたたみ傘を入れておきたい派の人にとってはこの点が若干気がかりになるかもしれない。筆者も常備していたい派なのだが、前の傘では軽さ故に風に大きく煽られたり、骨の部分が軋んだりしていたため、重さの分しっかりした作りであるという安心感が出てきた。

とくに最近はノートPCとカメラを持ち歩くので、多少重くても大きくて濡れにくく、使った後もバッグにしまえる楽さに比べたら、重さは些細な問題のようにも感じている。

家を出るときから雨が降っている日もこの折りたたみ傘を使い、長い傘を使わなくなって、電車内で水滴がほかの人に付かないかなど心配する必要がなくなったほか、すぐにしまえるので、喫茶店などでも置き場に困らず、雨の日の小さなストレスがだいぶ軽減された。折りたたみ傘としてはやや高価だが、今の傘に不満があれば、是非チェックしてほしい。

野澤佳悟