いつモノコト

回転寿司「魚べい」はアプリで待ちなし。子連れでも助かる

我が家は3歳男児を育児中。回転寿司は子供が好きな食べ物を少しずつ選べて、食べる量も調整できるので重宝する。

しかし回転寿司店は大抵いつも混んでいて、席に着くまで待つことが多い。喋りが達者で元気が有り余る息子は、着席して食事が出るまでの間を持たせるのも大変なのに、入店待ちなどしていられない。

そんな我が家が愛用している回転寿司店が「魚べい」。回転寿司チェーンの元気寿司のブランドの1つで、スマートフォンアプリと店内サービスの両面で、子育て世帯に最高のサービスを提供してくれている。

アプリの予約で待たずに入店

まず元気寿司のアプリでは、店舗の順番待ち予約ができる。予約は既に待ちが発生している時に今すぐ順番待ちするほかに、先々の日時を指定しての予約もできる。当日から1週間先まで、15分刻みで指定が可能だ。予約する席は、カウンター席か複数人掛けのテーブル席かを選択できる。

元気寿司アプリ

筆者の最寄り店では、休日の夕食時は前日までに予約が埋まっていることもあるが、もっと早く予約したり、時間を少しずらしたりすれば概ね予約できる。予約が完了すると予約番号が発行され、アプリのほかに設定したメールにも通知される。

店舗を選ぶと、現在の待ち人数を確認できる(撮影時は待ちなし)
予約は1週間先まで可能
予約時刻、人数、席の種類を指定できる

予約した時間に店へ行くと、予約番号で呼び出される。アプリやメールなど予約番号が確認できるものを店員に示せば、すぐに席へ案内される。過去5度ほど使用しているが、いずれも待ち時間はほぼ0だ。

送られてきたメールによると、もし予約した時刻より早く到着した場合は、店内の受付機で改めて予約しても構わないという。その場合、事前の予約と店内での予約の早い方で案内されるそうだ。

1度だけ店への到着が数分遅れたことがあるが、その際は受付機でチェックインすることで、やはりすぐに案内された。30分以内にチェックインすれば予約はキャンセルされないという。便利なだけでなく、少々のイレギュラーにも柔軟に対応するシステムだ。

新幹線が寿司を運んでくる注文専用店

寿司は新幹線などのトレイに乗せて高速で運ばれてくる

魚べいは店内も素晴らしい。寿司が流れてくるレーンは、上・中・下の3段に分かれている。うち2つは席にあるタブレット端末から注文した寿司を個別に運ぶ高速レーンで、残り1つが一般的な回転寿司レーンとなっている。

最近は3つ全てを高速レーンにし、注文専用とする店舗も増えているという。筆者の最寄り店もこのタイプだ(よって回転寿司店と呼ぶには語弊がある)。席もカウンター席は少なく、大半がテーブル席。幼児用の補助椅子もあり、家族向けを強く意識した店になっている。

高速レーンは、最大4皿載せられるトレイで商品を運んでくる。このトレイが、新幹線、レーシングカー、スペースシャトルとユニークなデザインになっている。電車が大好きな息子は、「はやぶさだ! あっちはのぞみだ!」と大喜びしてくれる。初めて魚べいに来た時にはこのことを知らず、この1点だけで「最高の店だ!」と思ったものだ(笑)。

注文から商品の到着も、揚げ物など時間がかかるものを除けばとても早い。他の席に商品が届けられる時にも走っていくトレイが見えるので、着席時から子供が退屈しないで済むのもいい。そして何より、親の我々も、子供に合わせた食事を選ばずに好きなものを食べられるのが大変ありがたい。

ちなみに店の外観は白を基調にしたカラーリングで、ちょっと高級感もある。筆者宅の近所に開店した時には、「割とお高い店なのだろうな」と思い込んで敬遠していたほどで、ホームページを見て1皿100円からの寿司店だと知るまで入れなかった(笑)。

持ち帰りは1品からアプリで注文

最後にもう1つ。昨今は新型コロナウイルスの世界的流行が見られ、筆者も人が集まる屋内店舗での飲食はなるべく避けたい。そこでありがたいのが、元気寿司アプリの持ち帰り注文。

注文はまず、受け取り日時を指定する。受取日は1か月先まで、時刻は15分ごとに指定できる。メニューはほとんどの寿司を1皿単位から選べるほか、一部のデザートや、店内で使われているオリジナルのしょうゆまで注文できる。手っ取り早く頼めるセットメニューも用意されている。

持ち帰りにすると、新幹線などのトレイが走る姿を見られないのは残念だが、好きな品を待たされることなく受け取れる仕組みはとても助かる。

持ち帰り予約は1か月先まで対応
注文は1皿単位からアプリで指定できる

子連れの外食はとにかく疲れるものだが、魚べいはアプリと店内サービスの両方で、筆者にとって最もありがたい店になっている。なお最寄りの店舗検索は、アプリでGPSを使うと近い順にリスト化してくれる。店舗数も年々増加しているので、近くにないという方も名前を覚えておいていただきたい。

石田 賀津男