いつモノコト

お手頃・シンプルな防水ラジオでお風呂タイムを楽しく

ELPA「ER-W40F」

お風呂タイムをより楽しくするモノ、その1つに「ラジオ」がある。入浴時にラジオを聞いてもう10年くらいになるが、ずっと使っていたラジオが壊れて、去年買い換えたのが今回紹介するELPA(エルパ、朝日電器)の「ER-W40F」だ。実勢価格は2,500円前後となっている。

バスルームで使えるラジオは、「防水ラジオ」や「シャワーラジオ」という名前で売られており、少しの水がかかっても大丈夫な設計になっている。こうしたラジオは国内外のメーカーがラインナップしており、価格の幅も広い。ER-W40Fはその中では比較的安価な部類だ。

おしゃれながら端正な感じのデザインも気に入っている。というのも、この手の防水ラジオはやけに丸っこかったり、おもちゃっぽいデザインのものが多いのだ。それはそれでよいのだが、筆者的にはもう少し落ち着いたものが欲しいと思っていて、ちょうど目にとまったという次第。

操作方法はシンプルだ。AM/FMを選んだら選局ダイヤルでチューニングする。あとはボリュームの調節くらいだ。選局ダイヤルはAM/FMとも180度の範囲に割り当ててあるので少し窮屈だが1度合わせれば安定している。選局がズレにくいという「デジタル同調方式」を採用しているせいもあるのだろう。ただしデジタル同調といっても、選択した周波数が液晶パネルに表示されたりはしない。

電源ON/OFFを兼ねたAM/FM切り替えスイッチ(下)と、ボリュームダイヤル(上)が側面にある
チューニングダイヤルも回しやすい

受信感度は一般的なラジオと同じで問題無いが、建物の奥まった場所にあるバスルームではFMは少し聞き取りづらいようだ。一方AM各局は十分受信できるので、筆者は専らAMを聞いている。スピーカーは直径50mmだそうで大きくもなく小さくもないという感じだが、結構明瞭な音で、反響が多いバスルームでも聞きやすい印象だ。

低価格品だがデジタル表示の時計と温度計が付いている。特に時計は実用的だ。

外形寸法は142×96×40mm(幅×高さ×奥行)、電池別の重さが約248gである。あまり大きくないので置く場所に困るほどでは無いと思う。しっかりしたハンドルも付いているので、フックに掛けて使っている。なお吸盤式のフックは時間が経つと外れるので、2つ使うと落下防止になる。

収納できるハンドルが付いているので引っかけておくのに便利

電源は単3電池×2本と使いやすい。電池蓋はコインでまわすネジ式なので開閉は少々面倒なのだが、しっかり閉じられるので実際今まで浸水は無かった。また入浴時に使うくらいだと、電池交換は数カ月に1回程度なのでたいした手間でも無い。

背面の電池蓋は2カ所のネジをコインなどで外す
電源は単3電池×2本

こうした防水ラジオは水がかかる可能性のあるキッチンなどにも向くし、キャンプといったアウトドアで使うにももってこいだと思う。価格も手頃だし、1つあると家の内外いろいろなところで活躍しそうだ。

武石修

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。