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健康や機材の管理に「温湿度計 HD-120」。ミニマムなデザインが秀逸

日本は温度や湿度が1年を通じて大きく動く。そこで健康管理やデリケートな物の管理に温度計や湿度計が役に立つ。温度計や湿度計は世の中に色々あるが、今回はちょっと自慢したくなる一品を紹介したい。

取り上げるのは温度計・湿度計の専門メーカー クレセルの「温湿度計 HD-120」だ。とにかく小型で、デスクトップにちょこんと置いておくには邪魔にならないちょうど良い大きさだ。サイズは28×48×14mm(高さ×幅×奥行き)で、重さは10g。

単に小さな温湿度計なら他にもあるのだろうが、その無駄の無いミニマムなデザインは秀逸だ。左に温度計、右に湿度計があり白地に赤い針が何かプロ用の計器のようでカッコイイ。同じ大きさのメーターが2つ並ぶ様は、クルマのインパネのようでもある。

指でつまめるほどのサイズ
奥行きは14mmと薄い。電池は不要

数字の読み取りやすさならデジタル式が勝るだろうが、インテリアという側面も考えるとアナログの針式というのはポイントが高い。ちなみに温度計は1目盛で2度、湿度計は1目盛で2%の表示だ。価格はアマゾンで1,585円。日本製である。

さて、筆者がこの温湿度計をどうして知ったのかというと、たまたま東京国立博物館を見学していたときに展示ケースの中に置いてあり、目に付いたのだった。その時はメーカーや型番などは不明だったが、後で調べるとこの製品であることがわかった。日本随一の収蔵品を誇る東京国立博物館の御用達アイテムなのだからきっと良い物なのだろう、などと考えて数年前に購入したという次第。

で、実際にメーカーのWebサイトを見てみるとショーケースや美術品向けの製品と書かれている。小さいのでカメラや楽器のケースなど温度や湿度を知っておきたい場所に忍ばせておくのも良さそうだ。

針自体もしっかり作ってあるようだ

デジタル機器が溢れているからこそ、アナログの針を見るとほっこりする、そんな人にもうってつけのアイテムではないだろうか。

武石修

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。