いつモノコト

出先でマイボトルの水が切れた! 国際フォーラムの無料給水栓が便利

プラスチック製ストローの使用量減少を目指して、さまざまな動きが続いていますね。身の回りレベルですと、ファミレスのデニーズ、すかいらーくグループ各店でプラ製ストローの提供がすでに原則終了しました。最初は驚いたのですが、慣れると特に不満もなく。「あればあったで便利だけど、なければそれでいいや」という境地に至っております。ストロー業者さんとかには、申し訳ない気持ちもありますが。

今回ご紹介するマイボトル用給水栓。どこにあるかといいますと……?

ストローが減らせたとなると、ほかにも自主的になにかできないか? そこで最近は、水筒──マイボトルってやつですね───を持ち歩く日を増やそうと頑張っております。仕事の日はPCやカメラを大量に持つ関係上、ペットボトルで済ませてしまうのですが、遊びで出かける日はなるべく水筒を持っていきます。

持ち歩く水筒は容量250ml。これ以上大きいと、中身を詰めたときにかなり重くなってしまうので、あえてこのサイズに抑えました。これに、自宅冷蔵庫の浄水ポットに通した水道水を入れています。

250mlあれば、なんとか1日間に合うのですが、やはり途中で飲みきってしまうときもあります。じゃあどこで補給するかというと、これが結構難しい。洗面所の水はさすがに避けたいですし、かといって冷水器(空港などでよく見かける)も街中にはそうそうない。あとフードコート等ではセルフ式で水が貰えますが、それを私物の水筒に詰めるのも気後れするというか……。

そんな悩みをちょっとだけ解決してくれるソリューションがありました。水をマイボトルに(好きなだけ)詰めてくれてよい、しかもその水栓は屋外設置なので、誰でも気軽に使えます。

場所は東京国際フォーラム(有楽町)の地上広場。広場と一口にいっても広いですが、給水栓があるのは広場南の道路境すぐそば。JR有楽町駅、ビックカメラ有楽町店からみて、本当にすぐのところにあります。

東京国際フォーラムの地上広場。よく見ると左の方に給水栓があります

この「屋外型ボトルディスペンサー式水飲栓」は東京都水道局の設置によるものです。外観はなかなか洗練されていて、いわゆる「水飲み場」のイメージとは一線を画します。水栓だと気付いていない方もいるかも?

中央部に手動式の透明扉があるので、それを開け、水筒をセット。扉の下部分にスイッチがあるので、これを押し続けている間だけ、水が出ます。水勢が強くて驚くかも知れませんが、水受けがあるので多少こぼしても大丈夫。また、水筒でなく、ペットボトルにも水を入れられます。

近づくとこんな感じ。給水ボタンも見えます
マイボトルをセット。ボタンを押している間だけ水が出ます

お水そのものは水道水とのことですが、ほんのり冷えていて水分補給には十分でしょう。なんといっても無料ですしね!(もちろん都民の税金あってこそですが) 立地もバツグンなので、国際フォーラムでの観劇前、あるいは、これから電車に乗るよというタイミングで使ってみるのも良さそうです。時間帯によっては、他に誰も使っていなくてちょっと恥ずかしいかもしれませんが、そこは一度腹をくくってお試しあれ。

なお、東京都水道局のTwitterでは、国際フォーラム給水栓の週間利用量も定期的に報告されています。

東京都では、「Tokyowater Drinking Station」と銘打って、公共性の高い場所に水飲み場・マイボトル対応給水栓を展開しているそうです。

調べてみると、東京国際フォーラム以外にも地下鉄駅・図書館・スポーツセンターなどが含まれています。マイボトルの普及には、やはり出先でカンタンに、当たり前のように水の補給ができないとダメなはず。取り組みの広がりに期待しましょう。

無事、給水完了。こういった給水栓がもっといろいろなところにあると、マイボトルを持ち歩くモチベーションも上がりそうです

森田秀一

1976年埼玉県生まれ。学生時代から趣味でパソコンに親しむ。大学卒業後の1999年に文具メーカーへ就職。営業職を経験した後、インプレスのWebニュースサイトで記者職に従事した。2003年ごろからフリーランスライターとしての活動を本格化。主に「INTERNET Watch」「AV Watch」「ケータイ Watch」で、ネット、動画配信、携帯電話などの取材レポートを執筆する。近著は「動画配信ビジネス調査報告書 2017」「ウェアラブルビジネス調査報告書 2016」(インプレス総合研究所)。