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ソフトバンク、HAPSとスマホの通信試験に国内初成功 27年以降商用化へ
2026年9月2日 12:12
ソフトバンクと米Sceye(スカイ)は、飛行船型のLTA(Lighter Than Air)方式を採用した成層圏通信プラットフォーム「HAPS」を使い、日本国内で商用化を見据えた通信試験に成功した。日本上空を飛行するHAPSからスマートフォンやドローンとの通信試験に成功したのは国内初としている。
試験機は8月9日に米ニューメキシコ州を出発し、太平洋上空を約13日間、1万5,000km以上飛行して日本上空に到達。高知県の室戸岬沖に滞空しながら、ソフトバンクのコアネットワークに接続して通信性能を検証した。
スマートフォンとの試験では、HAPSに搭載した4G LTE相当の基地局を利用し、音声通話やテキストメッセージ、動画視聴、ビデオ通話などが安定して利用できることを確認した。緊急速報メールや118番への緊急通報も検証し、地上基地局との電波干渉を抑えながら、地上ネットワークと同等の通信性能を確認したという。
また、HAPS経由でドローンを遠隔制御し、飛行制御や位置情報、映像伝送が安定して行なえることも確認。災害対応や物流、インフラ点検などへの応用を見込む。
さらに、HAPS上にモバイルコアとWebサーバーを搭載したエッジコンピューティングの技術検証にも成功。HAPS内部でデータを処理することで、クラウド経由の場合と比べて通信遅延を40%以上削減し、往復平均68ミリ秒の応答時間を記録した。こうした構成での試験成功は世界初としている。
両社は今回得た飛行・運用・通信データを生かし、2027年以降の日本国内でのHAPS商用化を目指す。将来的には、衛星や地上ネットワークとHAPSを連携させた3次元通信ネットワークや、AI-RAN、フィジカルAI分野への活用も検討する。




