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高市総理、AI家庭教師で「物価高対策シミュレーター」を作る 「こういうのが欲しかった」

物価高対策シミュレーターを試す高市総理(写真提供:チームみらい)

高市総理は28日夕方、チームみらいの安野党首らから「AI家庭教師」を受け、最新AIの能力を体験した。簡単な音声のやりとりだけで「物価高対策シミュレーター」を作り、簡単にAIで政策の効果検討などに繋げられることを確認。「こういう数字が欲しかった」と語るなど評価した。

5月の党首討論をきっかけにAI家庭教師が実現。今回、高市総理が制作した「物価高対策シミュレーター」は、特別な環境などを用意したのではない。ChatGPTに音声で高市総理が依頼しただけでシミュレーターが完成した。

チームみらい安野たかひろ党首(写真提供:チームみらい)

総理が音声入力したテキストは以下の通り。

政府が2026年に実施した物価高対策について、家庭ごとの個別の状況を入力してどれくらいの金額効果があるかを試算できるようなツールを作ってください。

このテキストを入力すると、1分程度でシミュレーターが完成。高市総理は、簡単にシミュレーターが作れることに興味を示すとともに、「重点支援地方交付金が入っていない」と指摘。重点支援地方交付金の追加も依頼。安野氏とのやりとりのなかで「1カ月前にこういう数字が欲しかった」などと、その能力を評価した。

写真提供:チームみらい

安野党首とともに、総理へのAI家庭教師に臨んだ小林修平 衆議院議員によれば、このデモは、ChatGPTでAIモデル「GPT-5.6 Sol」、思考量「標準」で入力しただけという。15分と時間が短いこともあり、思考量も抑えて気軽に体験できるようにしたという。

小林修平 衆議院議員

より細かいAIの解説や政策説明などもできたはずだが、チームみらいでは、総理への「AI家庭教師」においては、「自分で作れる」体験を最優先に考えたという。

ChatGPTで「物価高対策シミュレーター」を作ってみた。ChatGPTを使える多くの人が、高市総理が作ったものと同じAIの成果を確認できる

そのため、誰でも使える環境で簡単に使え、それでいて高市政権の直近の大きな課題である「物価高対策」をテーマとして選定。実際の高市総理の反応も、AIの「活用」について非常にポジティブなものだったため、この点は非常によかったとする。

チームみらいでは、国会議員向けのバイブコーディングの勉強会や、地方における「AI体験会」などを実施してきたが、「自分で作れる」という経験が、いまのAI活用に最も重要なこと、と判断。国のトップがAIを理解し、政策に活かすためにも、「自分が作りたいものを作り、使える」という体験が重要と考え、総理に提案したという。

小林氏は、「私や安野はAIを使い続けているが、国会議員の誰もがプログラミング言語を覚える必要はない。ただし、自分のテーマにあったミニアプリを作ったり、政策提言のための情報収集や、質疑など、国会においてもAIを使うことで、よりよい世界に繋げられる。議員もAIを使えることは、国益にも繋がる」と語る。

そのうえで、AIの登場による諸問題、例えばミュトス(Claude Mythos 5)の登場による安全性やセキュリティの課題、AI利用の責任、電力やデータセンターなどの課題については、積極的に取り組む必要があるとする。

また、小さなことからもAIフレンドリーな社会はできると小林氏が指摘したのが文字コードについて。国会のWebサイトの文字コードは、参議院はUnicode/UTF-8になっているものの、衆議院はShift_JISで、AIでの情報収集時にエラーが出ることもあり、余計なトークン消費の原因にもなっている。議事情報をUnicodeに移行するなど、「細かいこと」からAIフレンドリーな環境を作っていきたいとした。