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ファミマと楽天が新たな提携 お店で月3000円購入で楽天SPU 0.5倍

ファミリーマートが「楽天市場」のポイントアッププログラム「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」に7月1日から参加する。「SPU」の対象サービスに楽天グループ外企業が参加するのは初となる。

SPUは、楽天グループのサービスを使うほど“おトク”になるというプログラム。今回の取り組みで、全国の「ファミリーマート」で、「楽天ポイントカード」を提示して、月間3,000円(税込)以上買い物をすると、条件達成月の「楽天市場」での買い物に対して+0.5倍の「楽天ポイント」を付与。同施策により、「SPU」の最大ポイント倍率は18.5倍、対象は17サービスとなる。

楽天ポイントアプリや楽天ペイアプリ、ファミペイアプリなどから、楽天ポイントカードを提示できる。

SPU獲得上限ポイントは500ポイント。一部対象外の店舗があるほか、たばこ、切手、はがき、印紙、収納代行、金券類、マルチコピー機などは対象外となる。

ファミリーマートは、この取り組みで楽天会員との接点を拡大し、新たな来店機会の創出を図るとともに、「リアル店舗ならでは」のお買い物体験の提供で、店舗利用の活性化を目指す。

楽天グループは、「楽天市場」の「SPU」において国内約1.6万の実店舗を持つ「ファミリーマート」との相互送客を促進し、「楽天エコシステム」を強化。オンラインとオフラインが融合したおトクな購買体験の提供を目指す。

三木谷氏「エポックメイキングだ」

発表会の冒頭に登壇した楽天グループ 代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は、今回のパートナーシップを(意外性を含めて)「エポックメイキング」と表現。「楽天ユーザーは自然とファミリーマートでの買い物が増える。オフラインとオンラインのシームレスなつながりを実現できる」と、SPUにリアル店舗網であるファミリーマートが参加する意義を語った。

楽天グループ 代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏

続いて登壇したファミリーマート 代表取締役社長の小谷建夫氏は、「SPUへの参加は、楽天のオンラインの利便性と、ファミリーマートの巨大店舗網が高度に融合することを意味する。楽天会員にはファミマをリアルの“拠点”にしてもらい、店舗網の価値を引き上げる」と語り、リアルとオンラインで価値を循環させる大きなチャレンジだと位置付けた。

ファミリーマート 代表取締役社長の小谷建夫氏

一方、「オープンなパートナーシップ戦略を推進する。今回の取組みは多角的な戦略の重要な一歩。広範なプラットフォームと連携しながら進める」(小谷社長)ともしており、両社による独占的・排他的な取組みではないことが説明されている。

楽天会員がファミマに行く強い動機に

ファミリーマートがSPUに参加する最も大きな理由は、「デジタル経済圏との融合、強力な来店機会の創出」(ファミリーマート エグゼクティブ・ディレクターCMO兼マーケティング本部長兼デジタル事業本部長の足立光氏)とした。

ファミリーマートがSPUに参加する理由

ファミリーマートはマルチポイント戦略を堅持する方針だが、「この規模での取組みはあまりなかった」(足立氏)というように、月間アクティブユーザーが4,588万人という楽天会員と、全国に約16,000店舗を展開するファミリーマートが連携するという影響力の大きい取組み。その効果については「おむすびの大型キャンペーンに匹敵する効果があるだろう。それが継続する」(足立氏)と予測しており、大きな期待を寄せる。

ファミリーマートは“リテールメディア”を標榜し、「新しい経済圏」を掲げて、これを推進してきた。「経済圏の重要なハブを目指すもので、楽天との取組みはさらにこの方向性を強化する」(足立氏)。

楽天は今回のパートナーシップを、楽天モバイルの“最強”プランなどにあやかって「最強ポイ活」とアピール。「楽天市場のユーザーはぜひファミマを使いましょう。ファミマのユーザーはぜひ楽天市場を覗いてみてほしい」(楽天グループ 取締役副社長執行役員グループCMOの河野奈保氏)と訴えた。

ファミリーマートの足立氏(左)、楽天グループの河野氏(右)

楽天市場で販売している商品とファミリーマート店頭との連携について聞かれた河野氏は「良いアイデア。協議していきたい」(河野氏)と、連携を模索していく方針。

今後SPUには外部企業の参加が増えるのか? との問いには、「まずはファミリーマートと深く強固なタッグを組む。どのような反応をもらえるか注目している。先のことは、(今回の取組みが)成功した暁に考えたい」(河野氏)としている。

両社は2007年以降、連携施策を度々展開。「企業間の連携のしやすさ、お互いのチャレンジし続ける姿勢、企業風土を含めて、相性が良いと感じている」(河野氏)と、関係が良好に推移してきた結果、今回のSPU参加に至ったことが語られた。