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MUFGとグーグル、AIコマース・決済で戦略提携 エムット「非金融」強化へ
2026年5月7日 14:30
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、Googleとリテール領域における戦略提携に合意した。GoogleおよびGoogle Cloudと連携し、AIだけでなく、Googleのサービスを活用するほか、エージェンテック・コマース/決済のための次世代インフラをGoogle Cloud上に構築する。
MUFGは、三菱UFJ銀行を中心に25年から個人向けサービス「エムット」を展開。新規口座数やカード利用者数も拡大しているが、このエムットと連携する「非金融サービス」の強化について、両社が協力していく。
提携で特に強調しているのが、商品選択・購買から決済に至るまでの一連のプロセスを自律的に支援するエージェンテック・コマースとエージェンテック・ペイメント(決済)の国内展開について。そのためのインフラをGoogle Cloudに構築するほか、日本におけるAIエージェント時代の購買・決済の新たなスタンダードの確立を目指す。
同基盤上で連携するAIエージェントが、日常の購買や支払い、手続きにおける意思決定プロセスを支援。顧客の意思を尊重しながら、優しく先導する新しい金融のあり方「自律型金融」の実現を目指す。
デジタルチャネルだけでなく、店舗やリモート相談などのリアルな接点も融合。チャネルを横断してAIエージェントが状況を理解・支援することで、一貫した安心感と利便性を提供。一人ひとりに寄り添った継続的なサポートを実現するという。
また、データマーケティングの高度化やパーソナライズされた顧客体験設計でも協力していく。
サービス連携については、Google FitbitをMUFGの特定サービス加入者に提供するほか、家計簿サービス「Moneytree」アプリにヘルスケア機能を実装し、金融だけでなく家計管理とヘルスケアを組み合わせた新たなサービス展開を予定している。また、対象アプリから三菱UFJ銀行口座を開設し、キャンペーンにエントリーした人を対象に、YouTube Premiumの3カ月無料プランを提供する。
なお、MUFGと三菱UFJ銀行は、OpenAIとも戦略提携を締結しており、全行員約35,000人がChatGPT Enterpriseを日常業務で利用可能としたほか、「エムット」などのサービスでもAI導入で協力するとしていた。
OpenAIとの連携については、主にデジタルバンクでのAI活用や、ChatGPTからの金融サービス利用を前提としたものを想定。「我々のアプリの中のサービスがOpenAIとの提携の範囲」(三菱UFJフィナンシャル・グループ執行役専務 リテール・デジタル事業本部長 兼 グループCDTO 山本忠司氏)という。
今回のGoogleとの提携については、Googleのサービスや他社の旅行アプリなど、主に非金融の領域に金融エージェントを入れて、「日常に金融を溶け込ませる」(山本専務)ための提携と位置づけている。
詳細は追ってレポートする。








