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アンソロピック、Claudeに金融機関向け新機能 市場調査・月次決算など
2026年5月6日 10:48
Anthropicは5日(米国時間)、金融機関向けの新機能を発表した。銀行、保険、資産運用、フィンテック分野の金融機関に向けたClaudeの新機能として提供するもので、ピッチの作成、バリュエーション・レビューなどの10種類のClaudeエージェントのテンプレートを公開した。
金融機関などの業界特化機能として以下の10種類のテンプレートを提供する。
- ピッチビルダー:ターゲットリストの作成、比較対象企業の分析、顧客ミーティング用のピッチブックの草案作成
- ミーティング準備:電話会議に先立ち、顧客および取引相手の概要資料をまとめる
- 決算レビュー担当:決算発表資料や提出書類を読み込み、モデルを更新し、投資テーマに関連する変更点をフラグ付け
- モデル・ビルダー:提出書類、データフィード、アナリストの入力情報をもとに財務モデルを作成・維持する
- マーケット・リサーチャー:セクターや発行体の動向を追跡し、ニュース、提出書類、証券会社のリサーチを統合。信用およびリスクレビューの対象となる項目をフラグ付けする
【リサーチおよび顧客対応】
- バリュエーション・レビュー:類似企業、手法や会社のレビュー基準に照らしてバリュエーションをチェック
- 総勘定元帳照合(General ledger reconciler):総勘定元帳を照合し、帳簿記録に基づいて純資産価値の計算を行なう
- 月次決算:決算チェックリストを実行し、仕訳を作成し、決算レポートを作成
- 財務諸表監査レビュー:財務諸表の一貫性、完全性、および監査対応の可否をレビュー
- KYCスクリーニング:エンティティファイルを構築し、原資料を審査。コンプライアンス審査のためにエスカレーション案件をまとめる
【財務・業務】
これらのテンプレートは、Claude CoworkもしくはClaude Codeのプラグインとして利用可能。デスクトップにインストールされているソフトウェアと連携して動作し、Excel形式の比較対象モデルや、PowerPointによるピッチブックなどを作成できる。
また、Claude Managed Agentとしても利用可能で、テンプレートがClaude Platform上で自律的に実行され、る案件全体や夜間スケジュールにわたる作業の処理に対応できる。
あわせて、Claudeからアドインを通じてMicrosoft Excel、PowerPoint、Word、Outlook内で直接動作できることも紹介している。Outlookでは、受信トレイの優先順位付け、会議の手配、ユーザーの文体にあわせた返信案などの作成に対応。Excelでは、提出書類からの財務モデル構築など、PowerPointでは元データの数値が変更されると自動更新されるプレゼン資料作成などに対応するほか、各アプリにおいてナレッジと文脈を共有できる。
また、Claudeにおけるデータ連携も強化。FactSet、S&P Capital IQ、MSCI、PitchBook、Morningstar、Chronograph、LSEG、Daloopaなどと接続しているが、新たにDun & Bradstreet、Fiscal AI、IBISWorldなどのコネクタが追加されている。

