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Google Cloud、「エージェント組織」に向けたGemini新製品群 新TPUも
2026年4月22日 22:27
Googleは22日(米国時間)、「Google Cloud Next 26」にあわせて、多くの発表を行なった。企業向けの「Gemini Enterprise」を大幅に強化し、AIエージェントを構築、利用、展開、管理する仕組みとして推進。「組織をAgentic Enterpriseへと変革するために必要なすべてを発表する」としている。
25年秋に提供開始した「Gemini Enterprise」は、第1四半期には、有料月間アクティブユーザー数が前四半期比で40%増加するなど成功を収めている。その中で、議論は「エージェントを構築できるか?」から「数千ものエージェントをどう管理するか?」に移っているという。
そこで、企業におけるエージェントの構築から管理までを担う新たなプラットフォームとして、「Gemini Enterprise Agent Platform」を発表した。
Gemini Enterprise Agent Platformは、技術チームがエージェントを構築、拡張、管理、最適化するための、Google Cloudの包括的なプラットフォームで、「エージェント型企業の基盤」と位置づける。Vertex AIの機能に加え、Agent Studio、エージェント間オーケストレーション、エージェントレジストリ、エージェントID、エージェントゲートウェイなどのエージェント関連機能を統合する。
Gemini Enteriseでは、Gemini 3.1 Pro、Gemini 3.1 Flash Image(Nano Banana 2 搭載)、Lyria 3などに加え、Anthropicの Claude Opus、Sonnet、Haikuなどの主要モデルへのアクセスを提供。22日からはClaude Opus 4.7のサポートも追加した。
また、全従業員のAIへの入口となる「Gemini Enterpriseアプリ」を通じてエージェントを提供できるほか、エージェント構築のための「Agent Designer」、ビジネスプロセス実行のための長時間稼働型エージェント、エージェントのアクティビティを管理する「Inbox」などを提供していく。
セキュリティにおいても、脅威検知のための新たなエージェント型ソリューション群を発表。また、Wizの新しいAIアプリケーション保護プラットフォーム(AI-APP)もリリースする。
第8世代TPUも提供を開始。トレーニング向けに最適化された「TPU 8t」は、Ironwoodの3倍の処理能力を実現し、ワットあたりのパフォーマンスを最大2倍向上。推論向けに最適化された「TPU 8i」は、数百万のエージェントを同時にコスト効率よく実行するために必要な、膨大なスループットと低レイテンシを実現できるとする。これらをNVIDIA GPUインスタンスのポートフォリオと共に、コンピューティングプロセッサのラインナップの中核としてクラウドの顧客に提供していく。
なお、Googleのソフトウェア開発においてもAIを積極的に導入し、現在、Googleで生成される新規コードの75%はAIによって生成され、エンジニアによる承認を経て実装されている。25年秋時点の50%から急速に増加しており、1年前のエンジニアによる開発の6倍の速度としている。
その一例が、19日から提供開始したmacOS向け「Gemini」アプリで、開発プラットフォームの「Antigravity」を使用して初期リリースを構築し、アイデアからネイティブSwiftアプリのプロトタイプ構築は数日で完了したという。
Google Cloud Nextでは、その他多くの発表が行なわれている。Google Workspaceの新機能Workspace Intelligenceについては別記事で紹介している。








