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東急、“百貨店”屋号を復活 渋谷ヒカリエと日吉で

渋谷ヒカリエ(2025年3月撮影)

東急と東急百貨店は、6月11日から東京・渋谷と横浜・日吉で運営する店舗に“百貨店”の名称を復活させる。「渋谷ヒカリエ ShinQs」は「ShinQs by TOKYU DEPARTMENT STORE」に、「日吉東急アベニュー」は「東急百貨店 日吉店」になり、一部店内もリニューアルする。

東急グループが進める街づくりと連携し、新たな百貨店像を創出するという取組み。百貨店は、おもてなしや提案力、自主編集の売り場、ギフト対応、外商などショッピングセンターにはない独自の機能が特徴とした上で、渋谷ヒカリエの地下3階から地上5階で展開する「ShinQs」は店名に「TOKYU DEPARTMENT STORE」(東急百貨店)を加えて、渋谷駅周辺の再開発と連携を進めていく。

ShinQsは開店から14年が経過し、街や環境の変化により、顧客は当初のターゲット層の「働く女性(20~40代)」から、現在は平日のオフィスワーカーから休日のインバウンドの個人客まで多様化しているという。店名変更とともに、特に「顧客との関係性」を重視した「インキュベーション拠点」としての売り場づくりを進める方針。

1階のビューティフロアにはポップアップスペースが新設され、体験型コンテンツや海外未上陸ブランド、新進クリエイターの発掘機会を提供する。フードフロア「東横のれん街」はロゴデザインをリニューアルするなどリブランディングし、一部新規ブランドも誘致する。周辺のオフィスワーカー向け施策も強化し、来店と滞在消費を促進させる。ショップ数は約230。

日吉に18年ぶり「東急百貨店」

東横線日吉駅は2026年で開業100周年を迎える。これを機に、百貨店を地域に重要な機能と改めて位置付け、「日吉東急アベニュー」の店名が「東急百貨店 日吉店」に変更される。百貨店屋号の復活は18年ぶり。

同店は1995年に日吉東急百貨店として開店。ショッピングセンターに業態変更後、2008年に店名が現在の「日吉東急アベニュー」に変更されている。一方、開店から30年が経過し、日吉の街は大きく変化。東急新横浜線開業により都心アクセスが向上し、子育て・共働き世代が急増するなど、地域の人口は増加を続けている。

店名変更に併せて、地域性を反映した品揃えを強化し、日常の利便性を向上させる。フードフロア「東急フードショー」は環境を段階的に変更し、快適・便利になるよう整備する。地元商店街や教育機関などと連携したイベントも開催する予定。ショップ数は約100。

日吉東急アベニュー

このほか日吉駅は、2024年4月から実施していた、安全性向上を目的とした日吉駅天井リニューアル工事が6月末に完了する予定。

高天井のリニューアル 完成イメージ