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ライザップ、建設業に参入 ギネス認定のチョコザップ出店ノウハウ活かす

RIZAPグループは、店舗建設を請け負う「RIZAP(ライザップ)建設」事業を本格展開する。主に店舗の内装を請け負うもので、チョコザップの年間1,000店舗出店のノウハウやネットワークを活かす。

建設業界では物価高騰、人材不足、多重下請構造といった課題があるが、これに対してライザップ建設では「安い、早い、ちょうどいい」という価値を提供するとしている。それを実現するため、チョコザップの年間1,000店舗出店に至るまでに経験した課題と、その解決策をノウハウとして活かす。

チョコザップは、「1年間で世界最多となる1,020店舗の24時間営業ジムを出店した」実績がギネス世界記録に認定された。現在は1,909店舗まで拡大しているが、これを実現できたのは、「店舗開発・運営の内製化」によるものだという。

発表会では、ギネス世界記録認定式も行なわれた。右がRIZAP 代表取締役社長 瀬戸健氏、左はギネス世界記録認定員および「ちょこちゃん」

チョコザップ出店については、通常費用から25~30%削減、通常工期の2倍速の実績を示した。これには、製造工場との直取引により仕入れを行なうなど、様々なネットワークを活かしたマルチルートを構築してきたことによるものだという。昨今、資材不足なども課題となっているが、これは特定の指定商社に依存することによる問題が顕在化したもので、ライザップでは複数の調達網を構築していることから、資材関係においても当面の不足は回避できるとしている。

こういった経験や実績を踏まえ、「ネットワーク型SPAモデル」を確立。ライザップ建設では「直取引」「直雇用」「直発注」の3つの「直」を追求する。

ライザップ建設では、物件選定、店舗設計、資材調達、直接分離発注、搬入・組み立てと、出店の上流から下流までをワンストップで支援。また、北海道から沖縄まで、協力会社ネットワークを構築していることから、全国一律の品質を担保するとしている。

また、チョコザップ1,900店舗規模のスケールメリットにより、建材の一括仕入れと多重下請構造による中間マージンを排除した直接発注が実現でき、施工原価を適正化・削減できるという。

そのほか、運営に必要な物品の調達、オープン告知の広告運用、店舗損害保険など、RIZAPグループのアセットを活用し、開業に必要なすべてを一気通貫でサポートできる体制とする。

ライザップ建設は本格展開を前に、ある事業会社から出店支援に関する相談を受けたことをきっかけに始動している。店舗拡大を急ぐ同社からの依頼で選定コンペとして2店舗を施工したところ、品質・価格・早さが評価されて正式に落札。25年10月から26年3月までの半年間で186件の施行を完了し、受注売上は約30億円に達した。

ライザップ建設では、建設業界における人材不足の課題解決に向けた取り組みも推進。RIZAPグループ全体で最大500人を、ライザップ建設へシフトすることを計画している。これを実現するための第1段階として、グループ全体でAI活用などによる業務効率化を推進し、シフトできる人的リソースを確保。その後、最大500人に対して、ライザップ建設にて資格取得・キャリア形成支援を行ない、専門人材輩出につなげる。

社内での人材育成・輩出の次の段階として、社外からのキャリアチェンジ希望者を、ライザップ建設社員として受け入れて育成することも計画。建設人材を永続的に輩出するプラットフォームとなることを目指す。

瀬戸氏は「職人の仕事は、8時間の勤務時間が、そのまま最高のフィットネスプログラムになる」と話したうえで、従来の「きつい・汚い・危険」という「3K」のイメージから、「健康、快活、給与アップ」の「新3K」へと再定義し、建設業界の人材不足という課題解決を図ると説明した。

RIZAP建設 代表取締役社長 幕田純氏(左)とRIZAP 代表取締役社長 瀬戸健氏