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岡山市、路面電車の環状化「ハレノワ線」 29年度運行開始
2026年1月27日 12:47
岡山市は、路面電車の延伸環状化(大雲寺前~ハレノワ~西大寺町間)についての事業計画案を公開した。2021年に都市計画決定されていた「ハレノワ線(仮称)」(大雲寺前~ハレノワ~西大寺町間)の整備計画について、運行事業者である岡山電気軌道と合意したもの。2029年度の運行開始を予定している。
大雲寺前〜ハレノワ〜西大寺町間約0.6kmの路面電車新設区間に関する計画で、「ハレノワ前電停」を新設。運行頻度はピーク時に1時間あたり3本以上を予定している。概算事業費は約27.4億円(軌道・道路設計、軌道整備、道路改良ほか)。整備費は国の補助を活用し、市が負担する(国1/2、市1/2)。
駅前エリアと表町千日前エリアの賑わいを結ぶ公共交通として、中心市街地の回遊性の向上や、都心の活性化を図る計画。2027年3月に計画されている岡山駅前広場への乗り入れと合わせて、路面電車の利便性を向上させることで駅前エリアに集中している賑わいを都心全体に広げる。ハレノワ前電停の利用者数は1日約700人を想定。
ただし、現在路面電車の利用者数は横ばいとなっており、コロナ禍前の85%に留まっているという。営業収益は赤字が続く状態で、運賃収入もコロナ禍前の水準に回復していない。また、車両については製造40年を超える車両が全体の50%を占め、車両の定期的な更新も必要になっている。このため岡山電気軌道としては新たな投資は困難で、ハレノワ線新設においても利益の拡大は見込めないとしている。
こうした背景から、路線の必要性や岡山電気軌道の経営状況を踏まえたうえで協議を行なった結果、「みなし上下分離」を採用。国と市が負担する路線整備費のほか、日常維持管理費についても市が負担する方式として岡山電気軌道の負担を軽減する。


