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Excel for Webにエージェントモード搭載 アプリは26年1月

Microsoftは、表計算ソフト「Excel」に搭載される「Agent Mode(エージェントモード)」を、Excel for Webで一般提供開始した。対象は商用のMicrosoft 365 CopilotライセンスまたはMicrosoft 365プレミアムサブスクリプションの加入者。2026年1月には、「Microsoft 365 Personal」、「Microsoft 365 Family」にも範囲を拡大するほか、アプリ版(Windows/Mac)に搭載する予定。

Agent Modeは、1回ずつのやりとりが必要だった従来のコマンド入力操作とは異なり、複数回にわたる対話的な指示や質問が可能になる。これによりデータの可視化・分析などの一連の作業を一気通貫で支援する。また、Copilotがワークブックに直接変更を加えることができ、コピー&ペーストのような手動作業が不要になるのも特徴。

例えば、収益、予測、予算といった「もしも」の分析を行ない、調整可能な仮定を用いてシミュレーションを実行したり、大規模なデータセットの分析を生成したりできる。より日常的な用途としては、壊れた数式の修正、ワークブック全体で複雑な計算式を連携させる操作、ピボットテーブル、チャート、ダッシュボードの作成なども対話を通じて行なえる。

利用するにはWeb版Excelの「ツール」メニューからエージェントモードを有効化することで、利用を開始できる。

対応言語は、英語(米国)をはじめ、日本語、フランス語、ドイツ語、中国語(簡体字)などが含まれており、さらなる言語追加も予定されている。Agent Mode出力には、必要に応じてWeb検索の情報も用いられる。なお、アプリ版は現在プレビュー機能として提供中。