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欧州委員会、グーグル「AIモード」検索を競争法違反で調査開始

AIモード検索

欧州委員会は10日、「AI Overview(AI概要)」と「AIモード」など、AIを使ったGoogle 検索サービスについて、EU競争法に違反している疑いで調査を開始した。

AI Overviewは、検索クエリに応答するAI要約を検索結果の上部に表示。AIモードはチャットベースの検索、会話形式でユーザーの質問に回答する機能で、いずれも25年から導入を開始し、対象の言語・国と地域を拡大している。

欧州委員会では特に、Googleが出版社やコンテンツ制作者に不当な契約条件を課すこと、またはGoogleに優先的なコンテンツアクセス権を付与して競争を歪め、競合AIモデルを不利な立場に置いているかどうかを検証していくという。

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また、YouTubeにアップロードされた動画などを、GoogleのAIモデルトレーニングに利用しているが、コンテンツ制作者への対価はなく、コンテンツ利用を拒否する選択肢も提供されていない。一方で、競合するAIモデルの開発者は、YouTubeのポリシーにより、自社AIモデルの訓練にYouTubeコンテンツを利用することは禁止されている。こうした点を欧州委員会では問題視しており、調査を進める。