グーグル、新しい「AIモード」検索で広告テストを開始

Googleは21日、Google 検索の新しい「AIモード」での広告テストと、「AI Overview(AIによる概要)」におけるデスクトップ広告を一部地域で開始すると発表した。

Googleでは年間5兆件以上の検索が行なわれているが、検索クエリ(質問)に対して、AIによる概要を紹介する「AI Overview」は、「過去10年間で検索機能において最も成功した機能の一つ」としている。米国やインドでは、AI Overviewが表示されるクエリにおいて、Googleの利用率が10%以上増加している。商業的なクエリも増えており、「広告主にとって新たなビジネスチャンス」としている。

24年10月から米国のモバイルでAI Overviewの広告を開始していたが、21日からは米国のAI Overviewの検索広告とショッピング広告がデスクトップに拡大。25年後半には、英語環境におけるAI Overview内の広告を、米国以外にも拡大していく。

さらにGoogle I/O 2025で発表した新しい検索「AIモード」においても、広告テストを開始する。AIモードは、難しい質問にもAIが回答し、フォローアップ質問やウェブ上のリンクを通じてさらに深く調べられる機能。クエリに関連する場合、広告はAIモードの回答の下に表示され、回答内に統合される場合がある。

例えば、ユーザーが「リソースが限られた中小企業向けにウェブサイトを構築する方法」と検索した場合、構築のためのガイド、製品選択のヒント、想定顧客との接続方法、テストとローンチまでのプロセスを含む包括的な回答が表示される。この際、ユーザーの目的実現に役立つ役立つ広告が表示される可能性があるという。

なお、AIモードは現時点では米国の英語環境のみで利用可能となっている。