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働く世代の介護支援「ケアラケア」 NTTデータと東京海上日動

NTTデータと、NTTデータ ライフデザイン、東京海上日動火災保険の3社は、働く家族介護者(ワーキングケアラー)を支援する新介護事業「ケアラケア」を開始した。

NTTデータが2025年8月5日に設立したNTTデータ ライフデザインが中心となり、「仕事と介護の両立」という企業と従業員双方の喫緊の課題に対し、包括的なソリューションを提供する。

具体的には、企業向けに家族(親)の介護が必要な従業員の実態を把握する調査を実施。その結果に基づき、企業が従業員個人への診断や個別カウンセリングなど、実効性の高い両立支援施策を提供。これにより、従業員の介護による離職リスクを軽減し、仕事のパフォーマンス低下を抑制することで、企業の生産性維持に貢献する。

従業員向けには、介護負担を軽減するための伴走型サポート、および家族(親)の自立生活を支えるサービスを一元的に提供することで、介護とキャリアの両立を後押しする。

親が住み慣れた自宅にいながら施設に入所したかのような安心感を得られる、“在宅介護の新しい選択肢”がコンセプト。生活相談、見守り、家事支援、通院・外出支援などを、全国の介護関連サービス事業者と連携し、ワンストップでサポートしていく。

さらに、サービスから得られる膨大なデータにAI技術を適用し、一人ひとりに最適化したサービスを提供することでサービス品質を継続的に向上。介護領域におけるDXも加速させ、介護市場において長年の課題であった労働集約型の働き方や雇用環境の変革を目指す。

今回、東京海上日動の資本参画により、法人顧客向けの販売体制を強化しながら、東京海上日動ベターライフサービスをはじめとする東京海上グループの介護領域における知見を活用。サービスの高度化・迅速化を図る。

2025年度は、まずNTTグループ企業を対象に、企業向けサービスを提供。2026年度以降は、全国の大手企業と中堅企業へ導入対象を拡大し、本格展開を図る。また、2030年度までに、企業向けサービス500社への導入、個人向けサービス利用者30万人を獲得し、100億円規模の売り上げをめざす。