ニュース
Microsoft Edge、AIが操作代行する「Copilot Actions」
2025年10月24日 12:53
Microsoftは、ブラウザ「Edge」に搭載するAI機能「Copilotモード」の機能拡充を発表した。音声やチャットで複雑な操作を指示できる「Copilot Actions」や、過去のブラウジング履歴を活用して作業を継続できる「Journeys」などを順次提供する。いずれもユーザーの許可のもとで機能し、対応環境はWindowsとMac版のEdge。米国で限定プレビューとして提供されている。
Copilotモードは、7月に発表されたAI統合機能で複数タブにまたがる情報の要約や、Webページの文脈を維持したチャット、音声コマンドによる操作などが可能。
新たに加わった「Copilot Actions」は、自然言語で操作を指示できる。たとえば「メールの受信トレイを調べてもらう」、「レストランを予約してもらう」、「ショッピングサイトのメルマガの購読を解除する」といったことが可能。Copilotは与えられた指示に対して、ブラウザが必要なページを開いて手続きを代行する。
「Journeys」では、以前取り組んでいたプロジェクトをトピックごとに整理し、再開や次のアクションの提案が受けられる。タブを多数開いたままにする必要がなくなり、過去の作業を効率的に引き継ぐことができる。さらに、ユーザーが明示的に許可した場合には、過去の閲覧履歴をもとにAIがより精度の高い回答を行なう機能も追加された。映画の好みやショッピング履歴をもとにしたレコメンドなどが可能。
Copilotモードのすべての操作はユーザーの管理下にあり、機能のオンオフはいつでも可能。AIの動作中には明確なビジュアル表示が行なわれるなど、利用者が現在の状態を把握できるようになっている。
そのほか、EdgeではAIを活用したセキュリティ対策も提供しており、不正なポップアップ画面を遮断する「Scareware Blocker」や、パスワードの自動生成・監視機能なども標準で利用できる。
なお、Copilotモード自体は日本でも既に利用可能で、AIによるタブのグループ化、GPT-5によるCopilotへの質問、リアルタイム翻訳、ビデオの要約、画像生成などが使える。




