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三菱UFJニコスがカードシステム統合 12月に一時停止・変更・廃止

三菱UFJ銀行と三菱UFJニコスは、システムの強化や安全性向上を目的として、DCカードとMUFGカードのシステムの統合を12月9日に実施する。これにともなう各種サービスの一時停止や変更、廃止などが案内されている。対象ユーザーには9月下旬からダイレクトメールが送付されているほか、同じ内容が特設Webサイトでも案内されている。

システム統合後も、クレジットカード機能やキャッシュカード機能に変更はなく、クレジットカード番号や暗証番号、年会費、請求月にも変更はない。

一方、券面デザインは刷新され、カードの更新や再発行時に切り替わる。タッチ決済機能を新たに搭載するほか、クレジットカード番号や有効期限などは裏面に記載されるデザインになる。

また、各社の提携カードでもシステムの統合に伴うサービスの一時停止などが発生する。

照会・カード再発行など一時停止

利用代金明細・支払金額などの照会は、デスクでは12月5日20時から、Webサービスは12月6日から一時停止する。再開は12月9日9時。

利用代金明細・支払金額などの照会

リボ払い変更サービスは、12月10日請求分については利用できなくなる。「事前登録型リボ」コースの各設定と「リボお支払い方法変更」は、デスクは11月19日17時から、Webサービスは11月20日15時30分から停止される。再開は12月9日9時。

コールセンターで受け付けるカード再発行手続きは、システムメンテナンス期間による一時停止を経て、12月9日から再開する。「使用不能」「紛失盗難」など再発行理由によりメンテナンス開始時期が異なり、早いものは10月19日、遅いものは11月18日が受付最終日となっている。

再発行受付は店頭窓口で継続するが、11月上旬~12月8日受付分は、12月下旬から順次カードが発送される。カード発行処理がシステムメンテナンスにより一時停止されるためで、カードの到着まで時間がかかる形。

キャッシングの利用は、提携金融機関・コンビニATMのサービス(ご返済・支払いなど)などが一時停止される。国内ATMでの借り入れは12月5日18時から、海外ATMの借り入れは12月2日0時(日本時間)から、Webのキャッシングは12月4日14時から。再開は12月10日8時。

このほか臨時返済、利用可能枠の変更についてもサービスが一時停止される。

ポイントプログラムの変更

貯めていた「三菱UFJポイント」は、「グローバルポイント」に自動で切り替わる。利用金額に応じてポイントが増える「グローバルPLUS」など優遇サービスが用意される。

なお、キャッシュバックコースは1ポイント5円換算から1ポイント4円換算に変更される。

ポイントプログラム変更前の受付期限は、会員専用Webサービスでは11月20日15時、ポイントデスク受付分は11月19日14時30分、応募用紙(郵送)は11月11日到着分となっている。

リボ払いの「おまとめ支払いサービス」廃止

現在、リボ払い支払方式を「元利定額方式」または「元金定額方式」で利用している場合、ショッピングリボ払いとキャッシングリボ払い(システム統合後の名称は「カードローン」)をまとめて支払う「おまとめ支払い額」を設定できるが、2026年1月13日請求分から、この「おまとめ支払いサービス」が廃止される。「ショッピングリボ払い」「カードローン」はそれぞれで返済額を設定する。

請求額の金額の変更を希望する場合、会員専用Webサービスか三菱UFJ-VISAデスクで手続きを行なう。

キャッシングの「事前登録(リボ)コース」廃止

キャッシングで事前に毎月の支払金額を登録する「事前登録(リボ)コース」(キャッシング取引)は廃止され、1月13日請求分から「キャッシングサービス(1回払い)」になる。キャッシングリボ払いでの返済を希望する場合は「あとdeカードローン」に変更手続きが必要。

なお、(システム統合前の)12月6日以降に三菱UFJニコスへ売上データが到着した利用分については、キャッシングサービス(1回払い)での請求になるので注意が必要。

リボ払い変更サービスの改訂

利用分を後からリボ払いにできる「リボ払い変更サービス」は、1月13日請求分から「あとdeカードローン」に名称が変更され、サービスも改訂される。

サービスの対象は国内キャッシング1回払い利用分が対象。海外キャッシングの利用分(1回払い)は、「あとdeカードローン」でリボ払いに変更できなくなるので注意が必要。

「リボ払い変更サービス」は変更受付回数が月1回のみだったが、回数制限が廃止される。

手数料計算方式を変更

キャッシングリボ払いの利用可能枠(システム統合後の名称は「カードローン」)が、ショッピング利用可能枠の内枠から、外枠での設定に変更される。利用可能枠は引き継がれる。一部ユーザーには利用可能枠の変更が発生するため、別途案内ハガキが送付される。

また、1月13日の請求分から、ショッピング分割払いの計算方式は「実質年率方式」から「アドオン方式」になる。すでに利用中の分割払いの支払総額はそのまま。

ショッピングリボ払いも手数料計算方式が変更される。「臨時加算」「ボーナス時加算」返済の設定はシステム統合後に引き継げないため、引き続き利用を希望する場合、12月9日以降に変更手続きが必要。

「事前登録(リボ)コース」に登録中のユーザーは、「リボ払い専用カードサービス」として登録内容がそのまま引き継がれる。

12月9日以降、新規で利用するユーザーは「楽Pay」としての取り扱いになる。

会員専用Webサービスがリニューアル

システム統合にともない、「三菱UFJ-VISA会員専用Webサービス」は、「My Digital Connect」(MDC)にリニューアルする。

12月9日以降、「My Digital Connect」ログインページからID・パスワードを入力し、Webサービスを利用する。スーパーICカードのユーザー、ICクレジットカードの一部のユーザーは、新たにID・パスワードの新規登録が必要になる。

なお、Webサービスは三菱UFJダイレクト(インターネットバンキング)からも利用できるが、12月9日以降は三菱UFJダイレクトのログインに加え、「My Digital Connect」へのログインも必要になる。

カード付帯保険を拡充

旅行先などで怪我や病気をした場合の補償が拡充される。例えば海外旅行傷害保険において、傷害による死亡・後遺障害の保険金額(最高)は500万円から2,000万円に変更される。

また、ゴールド会員は、一部適用条件が「自動付帯」から、旅行代金をカードで支払っているといった条件がある「利用付帯」に変更される。

2025年12月1日以降の出発・買い物分から、新しいカード付帯保険の補償内容が適用される。現行のカード付帯保険の補償内容は、11月30日までの出発・買い物分まで。