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VポイントPay、チャージ手数料無料に 11月から0.5%還元

Vポイントなどを支払い方法に設定できるプリペイド式のキャッシュレス決済アプリ「VポイントPay」が、11月にアップデートされる。iDを除くタッチ決済などを利用した場合、還元率が従来の0.25%から0.5%へと倍増。この還元は、ポイントをチャージして利用した場合でも適用される。

さらに、VポイントPayへのチャージ手数料無料の対象が三井住友カードなど一部のカードに限られていたが、今回のアップデートにより、他社が発行したすべてのクレジット、デビット、プリペイドカードでのチャージ手数料204円が無料となる。

一方で、Vポイントが貯まる三井住友カード発行のクレジットカードからVポイントPayへチャージするときに付与されていた0.25%のVポイント還元は廃止される。

VポイントPayは、Visa加盟店を中心に、世界1億店舗以上で利用可能なスマートフォン向け決済アプリ。Visaのタッチ決済が利用できる実店舗であれば、ほぼ全世界で利用できるほか、Apple Pay経由での支払いにも対応しており、アプリ上でチャージしたVポイントをそのまま買い物に利用できる。

三井住友カード マーケティング部本部 チーフプロダクトオーナーの松本氏は、「貯めたポイントを現金同様に使いたいという声は多く、還元率の引き上げによって利便性とお得さの両立を目指した」と還元率の変更について説明した。

三井住友カード マーケティング部本部 チーフプロダクトオーナーの松本 浩和氏

カードにおける「タッチ決済」の還元率を改定

現物のクレジットカードを使ったVポイント還元施策を12月に終了する。一方で、スマートフォンによるタッチ決済やモバイルオーダーは、引き続きポイントアッププログラムの対象となる。同社はスマートフォンのタッチ決済やモバイルオーダーの利用が広がっていることを踏まえ、「より利便性を追求した結果」としており、コスト構造によるものではないと松本氏が明かした。

終了するポイントサービスは以下の5つ。

  • 対象のコンビニ・飲食店での還元施策
  • 家族ポイント
  • Vポイントアッププログラム
  • マイ・ペイすリボの選べる特典(Aコース)
  • ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでの還元施策

なお、通常のクレジットカード利用による0.5%~1%の還元は今後も継続される。

また、モバイルオーダーの利用が広がっていることを受け、今回初めてスターバックスのモバイルオーダー(Apple Pay決済限定)もポイント優遇の対象に追加された。今後はスマホのタッチ決済やモバイルオーダーでのAndroid端末対応についても、現在検討中としている。

Vポイントは2024年4月にTポイントとVポイントが統合されて誕生。三井住友カードのクレジット利用によるポイント獲得や、対象店舗での最大20%還元キャンペーン、ポイント運用やクーポン機能、ランク制度などを展開している。