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ダイハツから免許不要の4輪電動モビリティ 41.8万円
2025年8月25日 18:52
ダイハツ工業(ダイハツ)は、新たな歩行領域の4輪電動モビリティ「e-SNEAKER」を全国で一斉発売した。価格は418,000円(非課税)。運転免許は不要。
e-SNEAKERは、地方を中心に交通機関の減便・廃止や免許返納者が増加していることを受け、近距離の移動をサポートするモビリティとして開発された。アクティブシニアをはじめとした幅広いユーザーがターゲットで、近所への買い物や家族・友人との外出など、「歩行領域の『ちょっと先』を気軽に楽しんでいただけるモビリティ」としている。道路交通法上は「歩行者」と同じ扱いで、運転免許は不要。最高速度は6km/hで、1回の充電で走行できる距離は12km。
e-SNEAKERの特徴は4つ。目線が自転車と同じ程度に高く、周囲に圧迫感を与えないスタイリッシュなデザインを採用したほか、4輪で安心感のある大径タイヤを装着しており、サポート機能も充実させた。シンプルで簡単な操作と充電場所を選ばない脱着式軽量バッテリーを採用、ディーラーオプションとしてカラーバリエーションやバスケットなどの装備も用意し、ユーザーの気分を盛り上げる。
シート高は3段階で調整可能。エアータイヤとサスペンション構造で快適な乗り心地を実現するという。フロントは大径の8インチタイヤで、助走ありの場合、最大7.5cmの段差、最大10cmの溝を乗り越えられる。
坂道(下り坂)や急な旋回時に自動的に減速する速度抑制機能を搭載。急斜面検知機能も用意される。後退走行ではブザーが鳴り状態表示パネルにメッセージが表示される。シート後方下のブレーキ解除スイッチを操作すれば手動で押して車両を動かせる。
操作は2輪車に近い方法を採用。ハンドル右側のアクセルグリップを回して前進する。ブレーキレバーはハンドル左側。最高速度は1~6km/hの中から6段階で調整できる。搭載モーターはDC24V 250W×2で、後輪駆動。
連続走行距離は満充電で12km(JIS T9208:2016)。盗難防止ロック付きの脱着式リチウムイオンバッテリーは重量が2.5kg。付属の専用充電器に接続し、家庭用コンセントにて約2.5時間で充電できる。
ディーラーオプションで用意されるカラーバリエーションは、オフビートカーキメタリック、スカイブルーメタリック、トニコオレンジメタリック。バスケット(12リットル)や杖ホルダーもラインナップされる。
なおダイハツは、障害物検知機能や接触停止機能などの安全機能を搭載した、大阪・関西万博仕様の「e-SNEAKER」を会場に150台提供しており、会場で使用したユーザーから好評を得ているという。これらは歩車混合交通システムの実証として、ほかの施設やテーマパークへ実証を拡大する予定。





