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Google検索の「AIモード」、180カ国にグローバル展開(英語)

Googleは21日(米国時間)、Google 検索の「AIモード」に新たなエージェント機能を追加したほか、米国・インド・イギリス以外の180カ国以上の国と地域において、英語でのAIモード利用に対応すると発表した。

AIモードは、AIによる詳細検索機能。Google 検索と Google アプリの検索バーに「AI Mode」タブが表示され、このタブを指定することで、AIによる回答を選べるようになる。

AIモードでは、「クエリ ファンアウト」と呼ばれる技術を活用。質問を複数のサブトピックに細分化し、ユーザーに変わってAIがサブクエリに対して同時に検索を実行することで、従来のGoogle 検索よりもはるかに深くWebを探索し、関連性の高いコンテンツを見つけられるようにする。

AIモードはこれまで、米国、インド、イギリスの英語でのみ提供されていたが、今回180の国と地域でも英語で利用可能になった。日本において21日23時時点では試したところ、一部のデバイスではAIモードの画面はでてくるが、検索を試すと「お使いのデバイスやアカウントでは、AIモードを利用できない」旨の表示が行なわれ、利用できなかった。

AIモードがエージェントに 「レストラン予約」は「確定」するだけ

また、AIモードの新機能として、エージェント機能とパーソナライズされた応答が追加される。

エージェントでは第1弾として、レストランの予約検索に対応を開始。例えば、夕食の予約について、人数・日付・時間・場所、好みの料理などを指定して質問すると、AIモードが、複数の予約プラットフォームやWebサイトを横断して検索し、要望にあったレストランのリアルタイムな空き状況を検出。その後、利用可能な予約枠を備えたレストランのリストを表示する。AIモードが下調べし、予約ページに直接リンクするため、ユーザーは最後に予約を確定するだけとなる。

検索をきっかけに、次のアクションのほとんどの行程を、AIが代行する形になる。

AIモードのエージェント機能

今後は、地域のサービス予約やイベントチケットの予約にも機能を拡大していく。

AIモードのエージェント機能は、Project Marinerのライブウェブ閲覧機能、検索内のパートナー統合、GoogleのナレッジグラフとGoogle マップの情報などを活用し、OpenTable、Resy、Ticketmasterなどのパートナーと協力して実現。このエージェント機能は、米国でGoogle AI Ultraの契約者向けに段階的に提供開始する。

また、米国で「AI Mode experiment in Labs」に同意したユーザーは、個人設定や興味に基づいてカスタマイズされた結果を表示可能になる。飲食関連のトピックから対応を開始し、「1時間しか時間がない。急いでランチの場所を探している、何かおすすめは?」と検索した場合、AIモードが過去の会話や、検索やマップで閲覧した場所を参考に、関連性の高い選択肢をパーソナライズして表示する。

AIモードのパーソナライズ機能

米国では新しいリンク共有機能も開始。共有したリンクをタップすると、続きからAIモードの応答にジャンプし、フォローアップの質問をしたり、独自に探索を続けられる。例えば、旅行の計画や誕生日パーティーの計画などの協力が必要なタスクで利用できるという。

AIモードの共有リンクから追加で探索