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OpenAI、オープンウェイトモデル「gpt-oss」公開 o3-miniに匹敵
2025年8月6日 10:12
OpenAIは6日、オープンウェイトのAIモデル「gpt-oss」を公開した。o4-miniに匹敵する性能を持ち、自分のコンピューターでローカルに実行できるLLM(大規模言語モデル)となる。OpenAIのサム・アルトマンCEOは、「世界で最も優れ、使いやすいオープンモデル」と強調している。
APIやChatGPTでの活用だけでなく、利用者がダウンロードし、自身のPCなどでも動作可能。「gpt-oss-120b」と「gpt-oss-20b」の2つの推論モデルがApache 2.0ライセンスで公開されており、gpt-oss-120bは、単一の80GB GPUで効率的に稼働しながら、コア推論ベンチマークでOpenAI o4-miniとほぼ同等の結果を達成しているという。
gpt-oss-20bは、ベンチマークでOpenAI o3‑miniと同様の結果を出し、16GBのメモリを搭載したデバイスで実行可能。いずれのモデルもHugging FaceやGitHubからダウンロード可能で、few-shotの関数呼び出し、CoT推論などで優れたパフォーマンスを実現する。
また、Responses APIと互換性を持ち、優れた指示への追従、ウェブ検索や Python コードの実行などのツールの使用、推論機能を備え、自律的なワークフロー内で使用できるように設計されている。カスタマイズにも対応する。
AI Sweden、Orange、Snowflakeらのパートナーと協力し、データセキュリティのためにこれらのモデルをオンプレミスでホストすることのほか、特殊なデータセットでのファインチューニングなども検証を行なっている。安全性においても、社内の安全性ベンチマークでOpenAIのフロンティアモデルと同等のパフォーマンスとしている。
OpenAIでは、「オープンモデルのエコシステムは、AIを広く利用でき、誰もが恩恵を受けられるようにするための1つの側面」と説明。「米国で作成されたこれらの有能なオープンウェイトモデルへの幅広いアクセスは、民主的なAIレールの拡張に寄与する」としている。
gpt-oss is a big deal; it is a state-of-the-art open-weights reasoning model, with strong real-world performance comparable to o4-mini, that you can run locally on your own computer (or phone with the smaller size). We believe this is the best and most usable open model in the…
— Sam Altman (@sama)August 5, 2025



