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LIQUID eKYC、スマホ搭載マイナンバーカードに対応

Liquidは、オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」において、スマートフォンのウォレット機能にあらかじめ登録されたマイナンバーカード情報を活用した、犯罪収益移転防止法(犯収法)のル方式に準拠する本人確認に11月から対応する。

この対応により、ユーザーは、本人確認のたびにマイナンバーカードをスマホで読み取ったり、パスワードを入力したりすることなく、生体認証のみで手続きが完了する。事業者は、LIQUID eKYCの「ICおまかせパック」により1つのAPIで導入でき、開発費用や工数を抑えられる。すでに数社の事業者で採用が決定しており、順次提供を開始する。

2025年6月からスマホ(iPhone)へのマイナンバーカード搭載が開始され、ウォレット機能を通じて、スマホの生体認証でマイナンバーカード情報を安全に読み取れるようになっている。犯収法のル方式は、スマホのウォレット機能にあらかじめ登録されたマイナンバーカード情報を使って、本人確認を行なう仕組み。2025年6月の犯収法改正で新たな本人確認方式として認められた。

ル方式の最大の特徴は、本人確認のためのアプリインストールや物理的なマイナンバーカード、パスワード入力が不要で、生体認証だけで本人確認が完了する点。暗号化されたマイナンバーカード情報を復号と電子署名で自動検証し、偽造や改ざんの有無を確認する。これにより審査業務コストの削減や、ユーザーへの審査結果の即時通知が可能になる。

事業者向けに提供される「LIQUID eKYC」の「ICおまかせパック」は、マイナンバーカードや運転免許証などのICチップを活用した本人確認方式を一式提供し、各ユーザーに対して離脱率が最も低い読み取りチャネルを自動で案内するサービス。事業者は特別な開発が不要で、1つのAPIで、ル方式を含むさまざまなIC読み取り方式に対応できる。