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ローソン、冷凍おにぎりを全国展開へ 冷凍調理パンも続く

ローソンは、冷凍おにぎりの販売を、全店の7割にあたる約9,800店舗に拡大する。また冷凍調理パンを首都圏の約700店舗で新たに展開するなど、冷凍流通を本格化させる。どちらも7月15日から実施する。

ローソンは、物流効率化や食品ロス削減などを目的に「冷凍おにぎり」の実験販売を2023年8月に一部店舗で開始。2025年5月には取扱店舗が約1,700店舗にまで拡大していた。工場の製造ラインの拡張により冷凍おにぎりの増産体制が整ったことを受け、7月15日から取扱店舗を拡大。関東、東海、北陸、近畿、中国、四国のローソン約9,800店舗で販売する。

「冷凍おにぎり」の売場イメージ

冷凍おにぎりは常温おにぎりと同じものを冷凍し販売するもので、電子レンジで温めてから食べる。冷凍保存では賞味期限が1年と長いほか、一括製造と作り置きによるコスト削減で、常温おにぎりと比べて1~2割安い価格になっている。ユーザーからは、「通常のおにぎりとほぼ変わらない味わい」「冷凍庫にストックでき、好きな時に食べられるのが嬉しい」といった声が寄せられているという。

展開される商品は、「焼さけおにぎり」(279円)、「鶏五目おにぎり」(157円)、「胡麻さけおにぎり」(140円)、「わかめごはんおにぎり」(140円)の4品。

冷凍調理パンも展開

ローソンはまた、埼玉県、東京都、山梨県のローソン約700店舗で、冷凍調理パンの本格展開を7月15日から開始する。冷凍おにぎり同様に、食品ロス削減や物流効率化につなげる取り組み。製造工場での冷凍調理パンの増産体制が整ったことから、本格展開を開始する。

ローソンは、2024年9月~11月に東京都の10店舗で冷凍調理パンの実験販売を行なっていた。実験店舗では、通常の調理パンと同様に即食需要が高く、昼と夕方の販売数が高い傾向だったという。実験販売での販売数は目標を約2割上回り、主に30代~60代のユーザーに支持されたとしている。

冷凍調理パンは、工場で製造した調理パンを冷凍したもの。ラインナップは「ソーセージ&エッグマフィン」「照焼チキン&エッグマフィン」「ハムチーズ&エッグマフィン」の3品で、価格はいずれも397円。冷凍と解凍を繰り返しても品質が劣化しにくい具材を使用したメニューを選定。製造直後に凍結することで、温めた時に通常の調理パンと変わらないような味わいになるよう仕立てた。冷凍調理パンの賞味期限は約200日。

ローソンは、冷凍調理パンの取扱店舗数を2025年度末までに約2,000店舗、2026年度末までに約4,000店舗に拡大する方針。