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EcoFlow、モバイルバッテリー市場に本格参入 計18製品を投入
2025年6月23日 10:30
EcoFlowは、モバイルバッテリー市場へ本格参入する。展開するのは「RAPID(ラピッド)」シリーズで、モバイルバッテリーを中心に、AC充電器やUSBケーブルなどのアクセサリーを含む計18製品を一挙に投入する。製品は本日より予約を開始し、7月7日以降より順次、各ECサイトから一般販売される。
これまで同社はポータブル電源やソーラーパネルといった大容量電源ソリューションを主軸に、世界140カ国以上に製品を展開してきた。今回発表された新シリーズは、「RAPID Pro」「RAPID」「RAPID Mag」の3ラインで構成され、それぞれ異なるユーザー層と用途を想定している。
独自機能のハイエンドモデル「RAPID Pro」
最上位の「RAPID Pro」は、名前の通りハイエンド帯に該当し、大容量・高出力・急速充電を特長とする。最大27,650mAhの「Pro-X Power Bank」を筆頭に、全6製品を展開。多くの撮影機材を扱う動画クリエイターや出張・リモート会議が多いビジネスマンなどをターゲットとしている。
バッテリーの充電には独自の金属製ポゴピン端子を採用した専用の充電ステーション「320W GaN 急速充電器」を使用する。このステーションはポゴピン端子を通じて、最大出力320Wを実現している。「Pro-X Power Bank」および「Pro Power Bank」では、0%から80%までの充電をわずか最短20分で完了できるという。
ほか、最大140WのUSB Type-Cの入力にも対応する。このポゴピン端子を活用したモジュール機能も備えており、巻き取り式のUSB Type-Cケーブル(価格未定)やApple Watch向けワイヤレス充電モジュール(9,990円)の差し替えが可能。さらに、スマートフォンアプリとの連携にも対応し、バッテリー最適化モード、スマート監視、モバイルバッテリーの制御などが可能。これらのモデルにはポータブル電源で培った特許取得済みの高速充電技術「X-Stream」をモバイルバッテリー向けに最適化しているという。
「Pro-X Power Bank」のバッテリー容量は27,650mAh、最大出力は300Wで、最大入力は320WでUSB Type-Cポートを3つとポゴピン端子を備える。サイズは56.1×63.05×151.98mm、重量は700gで価格は33,990円。USB Type-Cケーブルのモジュールを同梱する。
「Pro Power Bank」のバッテリー容量は20,000mAhと27,650mAhの2モデルで展開。価格は20,000mAhが20,990円、27,650mAhが26,990円。6月23日から予約開始し、予約限定価格は16,790円、21,590円。
最大出力は20,000mAhモデルが230W、27,650mAhが300W。最大入力は20,000mAhモデルが120W、27,650mAhモデルが300Wとなる。巻き取り式のUSB Type-Cケーブルを内蔵しており、このケーブルは20,000mAhモデルが100W、27,650mAhモデルが140Wの出力に対応する。両モデル共にUSB Type-Cポート3つとポゴピン端子を備える。
「320W GaN 急速充電器」充電ステーションは最大320W出力に対応したポゴピン端子を備える。そのほかにも、140WのUSB Type-Cポートが2つ、65WのUSB Type-Cポートが1つ、30WのUSB Type-CポートとUSB Aポートを1つの計5ポート搭載。充電ステーションとして最大6台を充電可能。価格は24,990円。
「Pro-X Power Bank」「Power Bank」は8月発売予定。ポゴピン端子を省き、価格を抑えた「Pro 3-in-1 Power Bank」は7月に発売する。バッテリー容量は10,000mAhでモバイルバッテリーと折りたたみ式ACプラグ(65Wパススルー)、USB Type-Cケーブルを内蔵する。最大出量は67W、最大入力は45Wで価格が15,490円。
RAPID Pro用の充電器(140W GaN/100W GaN)やUSB Type-Cケーブル(240W)も発売する。
価格と性能のバランスを重視した「RAPID」
「RAPID」は、容量25,000mAh、最大170W出力のモデルなどを中心に構成。巻き取り式のUSBケーブルを2本内蔵した「Power Bank」(21,490円)や、ACプラグ・ケーブル一体型の3-in-1タイプの「3-in-1 Power Bank」(19,990円)など、日常使用や旅行に適した製品を7月7日から発売する。価格と機能のバランスを重視し、ビジネス・学生利用を想定したラインアップとなっている。
MagSafe対応の薄型モデル
「RAPID Mag」は、マグネット式ワイヤレス充電対応の薄型モデルで、容量5,000mAh(5,990円)と10,000mAh(7,990円)の2タイプを展開。7月7日より発売する。5,000mAhモデルは厚さ1cm未満でスマートフォン背面に装着でき、5色のカラーバリエーションを用意。独自の温度制御技術「X-Cooling」により、本体温度を最大約37.7℃に抑え、最大3時間の連続ワイヤレス充電に対応する。上位モデルには折りたたみ式スタンドを内蔵し、動画視聴やビデオ通話などに活用できる。
EcoFlowはこれまで日本市場でポータブル電源分野に注力してきたが、2024年度には日本市場での売上が全体の約10%に達している。





















