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車中泊や防災に EcoFlowのポタ電「DELTA 3 Max」業界初の分割制御も

左から、DELTA 3 Max、DELTA 3 Max Plus

EcoFlowは、ポータブル電源の新製品として、ハイエンドモデル「DELTA 3 Max Plus」およびエントリーモデル「DELTA 3 Max」を24日に発売する。17日より予約受け付けを開始し、価格は順に249,800円、209,980円。

「DELTA 2 Max」の後継機として、2,000Whクラスでは約2年ぶりとなる製品。共通の特徴として、容量2,048Whのバッテリーを搭載し、気象予報をもとに荒天の予測があるとアプリが通知し自動で充電する「Storm Guard機能」や、停電時には接続機器への電源を0.01秒未満で商用電源から本製品に切り替えるUPS機能を備える。

また、SiCパワー半導体により92%の高変換効率を達成しているほか、バッテリーセルをフレームに直に取り付けるCTC(セル・トゥ・シャーシ)構造により小型軽量化も実現し、0.2mの落下耐性や100kgの面荷重耐性も備える。筐体の吸排気構造は従来の側面配置から前後配置に変更され、狭いスペースにも置きやすくなっている。

左から、DELTA 3 Max、DELTA 3 Max Plus、エクストラバッテリー

車中泊や本格的な防災に「DELTA 3 Max Plus」

DELTA 3 Max Plus

ハイエンドモデルのDELTA 3 Max Plusは、容量2,048Whで定格3,000W出力のポータブル電源。電子レンジやドライヤーなどの高出力機器を複数台同時に稼働できる。独自のX-Boost機能で最大3,800W出力にも対応し、車中泊やキャンプ、本格的な防災対策に好適とする。

エクストラバッテリーを追加することで、3,072Wh、4,096Wh、6,144Wh、10,240Whの4段階の拡張が可能。出力ポートは、ACコンセント×4、USB Type-Cポート×3、USB Type-Aポート、シガーソケット、アンダーソンコネクタの計10ポートを備える。

エクストラバッテリーによる拡張に対応

業界初となるAC出力の分割制御機能を搭載する。ACポートを2系統に分けて個別にオン・オフできるため、災害時に重要度の高い機器だけに電力を供給したり、車中泊中にエアコンを稼働させつつ照明のみオフにしたりするといった柔軟な運用が可能。

充電方式は、AC、ソーラー、走行、走行+ソーラーの4種類に対応し、最大1,800Wの走行+ソーラー充電では約1.2時間で満充電となる。本体サイズは494×242×305mm、重量は約22.1kg。

AC出力の分割制御機能を搭載
4つの充電方式に対応
DELTA 3 Max Plus(背面)

シンプルで手ごろな「DELTA 3 Max」

DELTA 3 Max

エントリーモデルのDELTA 3 Maxは、容量2,048Whで定格2,200W出力のポータブル電源。X-Boost機能で最大2,700W出力にも対応する。エクストラバッテリーによる容量拡張には対応していないため、本体単体で完結するシンプルな運用に好適で、日常的な電化製品の使用や災害時の備えとして必要十分な性能を備えたモデルとなっている。

出力ポートは、ACコンセント×4、USB Type-Cポート×3、USB Type-Aポート、シガーソケットの計9ポートを備える。充電方式はAC、ソーラー、走行の3種類に対応し、本体サイズは494×239×305mm、重量は約20.3kg。

DELTA 3 Max(背面)

ホワイトカラーやキャスター付きモデルも

両製品の発表会では、車中泊での活用を想定した展示が行なわれたほか、今後ホワイトモデルやキャスターが取り付け可能なモデルの展開も予定されていることも明らかにされた。

車中泊での活用を想定した展示(DELTA 3 Max Plus)
ホワイトモデルやキャスターが取り付け可能なモデルも今後展開される