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ポラール、電池交換できるGPSアウトドアウォッチ「Grit X2」

ポラール・エレクトロ・ジャパンは、堅牢性を備えたGPSアウトドアスポーツウォッチ「Polar Grit X2」を6月18日に発売する。価格は75,900円。

「Grit X2」は、軽量性と耐久性を兼ね備えたGPSアウトドアスポーツウォッチ。前モデル「Grit X」の後継機種として約5年ぶりのアップデートとなるほか、現行フラッグシップモデル「Grit X2 Pro」のミドルレンジモデルとして、高い機能性はそのままに価格を抑えているのが特徴。

Grit X2の表面ガラスには傷に強いサファイアガラスを採用。アメリカの軍用規格であるミルスペック「MIL-STD-810H」に準拠し、耐熱・耐衝撃・耐水性で高い耐久性を備える。屋外のハードな環境での使用にも耐えうる強靭な仕上がりとする。

比較的コンパクトで、上位モデル「Grit X2 Pro」と比較して約14%のサイズダウン、約20%の軽量化を達成している。ケース径は45mm、厚さは12.5mm、重量は62g(バンド込み)で、長時間の着用も快適とする。

視認性の高い有機ELディスプレイのタッチスクリーンを搭載、夜間でも明るく見やすい画面となった。ディスプレイの視認エリアは前モデル「Grit X」と比べて約15%拡大した。ハードウェアのスペックは「Grit X2 Pro」と同レベルを維持しており、高速な275MHzのCPU速度、37MBのメモリ容量、32GBの内部ストレージにより、スムーズでストレスフリーな操作感を実現すると謳う。

アウトドア機能は、みちびきにも対応したデュアルバンドGPS、無料で使用可能なオフライン内蔵地図とナビゲーション機能を搭載しており、初めて訪れる場所でのアクティビティもサポートする。

方位マーク付きベゼルで直感的なナビゲーションが可能。内蔵地図はトイレや山小屋、飲食店などの主要施設(POI)を表示できる。また、トレーニングモード以外でもズームイン・アウトが可能になった。

左から、ターンバイターンナビゲーション、内蔵地図ズームイン・アウト、内蔵地図での主要施設表示(POI)

これまでサードパーティアプリの「komoot」でルート作成をすると、ターンバイターンのルートナビゲーションが可能だったが、GPXファイルをPolar Flowへ直接インストールする方法でもナビゲーション機能を利用できるようになった。また、目的地へのルートを青で、辿ってきたルートを赤で分かりやすく示すブレッドクラムトレイル機能や、昇降速度&平均登坂速度(VAM)計測など、多彩なアウトドア機能を備える。

心拍センサーなどを含む「Elixir」センサーを搭載。睡眠分析の結果はこれまでアプリで確認できたが、ウォッチの画面でも確認可能になった。トレーニングルートや水泳の泳法なども表示される。

左から、時計画面での睡眠分析結果の深度グラフ表示、セキュリティPINコード設定、スマートフォン探索機能

デュアルバンドGPSトレーニングモードで最大30時間という長時間駆動を実現。バッテリー容量は310mAh。省電力トレーニングモードでは約90時間、スマートウォッチモードでは約7日間の駆動が可能。

内蔵されるリチウムポリマー充電式バッテリーはサステナビリティに配慮し交換可能な仕様。交換はポラールのサービスセンターで対応する。充電はUSB Type-C端子を利用する。

ディスプレイは1.28型、416×416ピクセルの有機EL(AMOLED)。ケースは樹脂製、ベゼルはステンレススチール製。デュアルバンドGPSに対応、衛星測位はGPS/Glonass/Galileo/BeiDou/みちびきをサポートする。通信機能はBluetooth 5.1。

本体カラーはナイトブラック、カッパー・ブラウンの2色展開。SとM/Lの2種類のリストバンドが同梱される。

なお、ポラールの製品は、2025年8月から適用される、欧州連合(EU)の無線機器に関する法的枠組みである無線機器指令(RED、Radio Equipment Directive)に準拠していく方針。その一環として、ポラールのウォッチには数字6桁のPINコードを設定するパスコード機能が新たに導入される。これにより、個人情報やユーザーデータの保護が強化される。製品により時期は異なるが、ファームウェアアップデートによりRED準拠のためのパスコード機能が各製品に順次追加される予定。