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持ち運べるNAS「Unified Drive UT2」 57350円から

UnifyDriveは、データストレージの「UnifyDrive UT2」を日本で発売する。世界初をうたうポータブルNAS(Network Attached Storage)で、個人およびチームのデータ保存・セキュリティ・共有のニーズに応える。

5月28日よりMakuake先行販売を開始。一般販売価格は98,880円。Makuakeでは、最大42%OFFとなる超限定早割が57,350円で提供される。その他、限定早割が62,290円(37%OFF)、超早割が69,990円(29%OFF)、Makuake限定割が76,130円(23%OFF)で、Makuake限定割を除く各プランは数量限定となっている。

開発したのは、米Unify Data Technology LLCが展開するブランド「UnifyDrive」。AIとストレージを融合した製品開発を手がけており、技術開発は中国のデジタル機器メーカー「極空間(Ji Kongjian)」と進めている。

データ爆発時代に対応する新ストレージ

IDCのデータによると、過去5年間における世界の個人データ量は年間22%増加し、2025年までに1人あたり22TBに達すると予測されるなど、データ量は爆発的に増加している。これに伴い、大容量データの扱いやセキュリティ確保、プライバシー保護が課題となっている。スマートフォンの買い替えやポータブルHDD・SSD、パブリッククラウドサービスや従来のNASでは、コスト・利便性、セキュリティの面でユーザーの多様化・複雑化するニーズを完全に満たせていない現状があった。

Unify Drive UT2は、これらの課題に対応するために開発。重量わずか306gとリンゴ2個分程度の軽さで持ち運びやすさを実現しながらも、NASやAPモードによるネットワーク経由でのデータ管理機能を備える。33Wの低電力で作動し、モバイルバッテリーからの給電にも対応するため、外出先での利用も可能。

高性能と多機能性を両立

セキュリティ面では、内蔵UPS(無停電電源装置)により、突然の停電が発生しても約30分間動作を継続し、データ損失を防ぐ。CPUには高性能な8コアチップ(RK3088C)を搭載し、6つのAIコアと画像処理ユニットを備えることで、ミドルレンジスマートフォンや薄型ノートPCに匹敵する処理性能を持つ。これにより、AIアルバム機能やAIファイル管理、画像最適化といったAIを活用した機能に対応する。

ストレージ構成は、8GBメモリーと32GB eMMCを標準搭載。さらに、CF ExpressカードおよびSDカードスロットを装備し、アダプターなしで直接データを読み込むことができる。外部接続ポートとしては、USB-A、Type-C(DPポート対応)、2.5GbE LANポートを備え、Wi-Fi 6にも対応する。独自のAP(アクセスポイント)機能により、インターネット環境がない場所でもUT2自身がWi-Fiホットスポットのような役割を果たし、各スマートフォン、パソコンからUT2にアクセスが可能。ほかにもNAS、Wi-Fiによる接続を実現している。本体は2つのSSDスロットを備え、最大16TBまで拡張できる。

SDカードに保存された写真をUT2へ高速にバックアップするデモンストレーションでは、本体側面にあるボタンを2回押すだけの簡単な操作で、大量のデータが迅速に転送される様子が紹介された。また、AIフォト機能では、人物の顔やペットを自動で認識しフォルダ分けする機能が実演され、これらのAI処理はUT2本体内で完結するため、インターネット接続を必要とせず、データのプライバシーが保護される点が強調された。

ファイル共有機能も充実しており、専用アプリを通じてチームメンバー間でリアルタイムにファイル共有が可能。パーソナルスペースとチームスペースが分離され、セキュリティも確保される。独自開発のオペレーティングシステム「UDOS(UnifyDrive OS)」は直感的な操作性を追求し、ファイル管理や共有を容易にする。

そのほか、Google ドライブのようなクラウドへの保存、AIによる保存済みの映画に対するAI自動分析、Macbookのバックアップ、スマホのデータのバックアップなど、多くの機能を備える。