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津田沼駅南口「モリシア」再開発、一時中断 営業再開も検討
2025年5月23日 13:56
習志野市はJR津田沼駅南口の商業施設「Morisia(モリシア)津田沼」再開発について、施行予定者である野村不動産から「再開発事業の一時中断について」の文書を受け取ったと発表した。モリシア津田沼は3月31日に閉館したが、部分的な再開の可否も検討される。
モリシア津田沼は同施設内にある習志野文化ホールも含め、建設後約45年が経過し、老朽化や陳腐化が進んでいることなどから、劇場、商業、住宅、業務等からなる地下2階・地上52階の複合施設へと再開発する都市計画が決定していた。
野村不動産は習志野市にあてた文書において、「予定していた特定業務代行者選定に至っておらず、想定していた事業スケジュールに沿った事業推進が困難な状況にあることから、事業スケジュールの見直しほか、今後の対応について協議させていただきたい旨を申し上げました」としている。
その後、検討や協議が行なわれたものの、野村不動産としては「建築費の動向を含めた社会情勢が見通せない状況にあることから、やむを得ず、再開発事業の認可に向けた各種手続きを延期(一時中断)せざるを得ない」と判断。ただし、同再開発事業再開の見通しが立てば、事業認可に向けた各種手続きを再開する意思を示している。
また、一時中断期間が長期化することも考えられることから、野村不動産が不動産信託受益権を保有している旧モリシア津田沼の商業施設の部分的な再開を検討。老朽化が進行している建物設備の状態を確認するため、調査点検に着手しており、25年度中を目途に判断する。
これに対して宮本泰介習志野市長は「非常に残念で困惑」という思いを示しつつ、商業施設再開の具体策を早期に示すことを求めるとともに、文化ホールの現施設の状態把握するとしている。