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Claude、MCPで外部サービス連携する新機能「Integrations」
2025年5月2日 12:15
Anthropicは1日、AIサービス「Claude」の新機能「Integrations」と「Advanced Research」を発表した。Claudeの有料プランMax(200ドル)、Team、Enterpriseでベータ版を開始し、Pro(20ドル)でも近日中に対応予定。また、Web検索も全てのClaudeの有料プランで利用可能になった。
Integrationsは、リモートMCPによる外部ツール連携機能で、外部ツールとの連携に対応する。Claudeと、アトラシアンのJiraやConfluence、Zapier、Cloudflare、Intercom、Asana、Square、Sentry、PayPal、Linear、Plaidなどのアプリやツールのデータと接続可能になる。
Claudeでは、Web検索やGoogle Workspace接続機能を提供していほか、IntegrationsではAIアプリとツールを接続するオープン標準「MCP(Model Context Protocol)」を活用。これまでのMCPは、ローカルサーバー経由のClaude Desktopに限定されていたが、Itegrations対応にあわせて、Webやデスクトップアプリ上のリモートMCPサーバーと連携できるようになった。
JiraなどのツールをClaudeに接続すると、Claudeがプロジェクトの履歴、タスクのステータス、組織のナレッジなどの文脈を理解し、アクションを実行できる。JiraやSquareなどの10のサービスに対応しているほか、StripeやGitLabなどにも対応予定。
また、Deep Research的な新機能「Advanced Research」も提供開始。15日にリサーチ(Research)機能を開始しているが、さらに詳細な調査を行なえるようになり。外部ソースを横断して、より深い調査が可能となる。5分から45分程度をかけて、より包括的なレポートを作成できるという。
Researchボタンを押すことで、リクエストを小さなパーツに分解してまとめたうえで、包括的なレポートを作成。通常5~15分で完了するが、複雑な調査の場合は45分程度かかる場合がある。また、Integrationsにより外部ツールへのアクセスに対応したことで、WebやGoogle Workspace以外の多くのアプリの情報を参照して、レポートを作成できる。