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アマゾンでdポイントが貯まる ドコモとアマゾンがdポイントとプライムで協業

NTTドコモとアマゾンジャパンは10日、dポイントとAmazon プライムに関する協業を発表した。Amazon.co.jpでdポイントを貯められるなど、両社のサービスやポイントプログラムの連携を強化する。

Amazonでdポイントが貯まる・使える

4月10日からは、dポイントクラブ会員がAmazon.co.jpにて買い物をすると、ドコモの回線契約の有無を問わずに、dポイントを貯められるようになる。Amazonで他社のポイントを貯められるサービスは今回が初。dアカウントとAmazonアカウントを連携の上、Amazonで一回あたり合計5,000円以上の買い物をすると、注文金額の1%分のdポイントが付与される。

dポイントの進呈上限は、1回の買い物あたり100ポイントまで。貯めたdポイントは1ポイント1円単位でAmazonでの買い物にも利用できる。dポイントに加えて、Amazonポイントも従来通り貯められる。

ドコモ回線ユーザーはAmazonプライム契約で毎月dポイント還元

Amazon プライムとドコモの連携も強化して実施する。4月11日からは、ドコモ回線契約者が、ドコモを通じてAmazonプライムの月間プラン(月額600円)に登録すると、dポイント(用途・期間限定)が毎月120ポイント還元される。

また、初めてAmazonプライムを契約する人は、契約から3カ月間、Amazon プライムの契約料に相当する600円が、ドコモの回線利用料などから割り引かれる。この3カ月間は上記の月120ポイント還元の対象外。

加えて、ドコモを通じてAmazonプライムに登録した人のうち、eximo、ahamo、ギガホ契約者と、60歳以上の人がAmazon.co.jpの買い物をd払いで支払うと、それぞれ注文金額の1%のdポイントが貯まる。Amazonでのd払いは、ドコモ回線の電話料金合算払いとして利用可能。

これらにより、合計すると最大で3.5%の還元になる。

NTTドコモの井伊基之社長(左)とアマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長

dポイント“ネット通販に弱い”を克服へ

10日に開催された発表会に登壇したドコモの井伊社長は、「dポイントクラブの会員数は1億人以上。“みんなの共通ポイント”になっている。アマゾンとの協業で、dポイントはさらに生活に寄り添うポイントになる」と、手応えを語っている。

またドコモの担当者は、dポイントのユーザーからは「eコマースでdポイントを貯めたり使ったりしたい」という要望がかねてから多かったとし、「アマゾンと連携することで、期待に応えられる」とした。

NTTドコモの井伊社長

アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は、新たに他社のポイントプログラムを導入する点について「dポイントで、ポイント獲得体験は次のステージへ行くことになる。さらなる価値や利便性を提供できる」と説明。街中で広範に利用できるdポイントを大々的に導入するメリットを語った。

アマゾンの担当者からも「日本においてポイントサービスは重要。Amazonの価値をさらに発展させるためにも、dポイントとの連携は戦略的に非常に重要な取り組み」と語られている。

連携について語るアマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長

1億会員が2億点の通販サイトに合流

今回の連携施策では、ドコモ回線の有無に関係なく、dポイントクラブの会員であればAmazonでの買い物でdポイント還元を受けられる。一方で、5,000円以上の買い物で1%還元、1回の買い物で100ポイントが進呈上限となり、例えば5%や10%といった、大規模なポイント還元施策にまでは至っていない。

ドコモでは、より多くの人に幅広くメリットを提供する上で、アマゾンと相談した結果、今回の設定にしたという。ポイント還元率の変更は現在のところ未定。アマゾン側でも、Amazonでは2億点以上の商品が販売されており、より幅広い商品でポイント還元を実施する観点から今回の設定に至ったと説明している。

左からNTTドコモの井伊基之社長、アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長
新CMに出演する浜辺美波(左)、指原莉乃(右)も駆けつけた