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ドコモの「ギガホ」、Amazon プライムが1年(4,900円)ついてくる

NTTドコモは、「ギガホ」契約者がAmazonの会員プログラム「Amazon プライム」(年額税込4,900円)を1年間利用できる「ドコモのプランについてくるAmazo nプライム」を12月1日より提供開始する。ギガホ契約者は、受付期間内に特設サイトからのエントリーが必要。

対象となるのはギガホ(月額6,980円)の契約者と、ギガライト(同2,980円~5,980円)のスタートアップキャンペーン期間中の契約者。

ギガホの契約数は1,000万

ギガホは、データ容量月間30GBで月額6,980円のドコモの主力となる料金プラン。ギガホに1年間Amazon プライムがついてくるため、Amazonの配送における優遇のほか、Prime VideoやPrime Music、Prime Readingなどのサービスをそのまま利用可能になる。なお、1年分のAmazon プライム年会費はドコモが負担する。

すでにAmazonプライム会員になっている人も対象。1年分が付与され、例えば自分の契約が4カ月残っている場合は、4カ月経過後に1年分が優待される形となる。

また、Amazonでの「d払い」で買い物を通常より安価にする「Amazon d払いでdポイント5倍還元キャンペーン」を12月1日から実施する。期間は12月1日9時から2020年3月31日。

対象となるのは、ギガホもしくはギガホライトの契約者で、「ドコモのプランについてくるAmazonプライム」にエントリーし、さらに「Amazon d払いでdポイント5倍還元キャンペーン」にエントリー。期間中のAmazon内での買い物でd払いを利用した人。通常の100円につきdポイント1ポイントに加え、キャンペーンとして4ポイントのdポイント(期間・用途限定)が付与される。キャンペーンポイントの上限は3,000円/月、進呈時期は翌々月上旬予定、有効期限は3カ月。

ギガホ契約者の魅力向上のため。「料金プランとサービスは融合する」

NTTドコモの吉澤和弘社長は、「ドコモ契約者にさらに魅力を感じてもらえるものができた」と切り出し、Kindleへの回線提供('12年2月)などのAmazonとドコモの連携の歴史を紹介。その中でも、'18年12月の「d払いの対応」は、Amazonの外部決済の中でも最も大きな規模となっており、取扱高も1年で2.4倍に増えているという。

ドコモ吉澤和弘社長
Amazon内でのd払い利用が伸長

新料金プランとして、6月にスタートした「ギガホ」「ギガライト」だが、両者は、通信料金と端末代金を明確に区別したいわゆる「分離プラン」として導入された。分離プランでは、端末の大幅値下げは禁じられているが、そうした環境下での「より魅力ある料金プラン」を目指し、今回のAmazonプライム施策の導入を決めたという。

吉澤社長は、「内容はいたってシンプル。ギガホ契約し、エントリーするだけで1年間Amazon プライムがついてきます。かつてのような端末割引ではなく、ギガホのサービスを磨いていく」と語る。ギガホ、ギガライトの契約数はまもなく1,000万件。2019年度末の目標が1,700万件だが、今回のAmazon施策を想定した目標という。

なお、当面1年の提供で、現在プライム契約中の人には現在の契約以降に1年を付与。25日には「ギガホ」契約で月額700円の映像配信「Disney DELUXE」を1年間値引きするキャンペーンも発表しているが、吉澤社長は、「ギガホプランの魅力向上のための施策。Amazon プライム付きの新しい料金プランではなく、1年のキャンペーン。5Gを来年に控え、Amazon Primeの動画と大容量のプランの相性はいい。今後は、料金プランとサービスが融合していく」と語った。

ドコモ吉澤社長とAmazonジャパンのジャスパー・チャン社長