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ナスタ、ポスト一体型の宅配ボックス 小型荷物を複数受け取れる

ナスタは、厚さ7cm以下の荷物が複数回受け取れるポスト一体型宅配ボックス「Nasta Box+POST(ナスタボックス プラスポスト)」を今夏に発売する。戸建て住宅向けで、壁埋め込み/門柱ユニット/壁付けの3タイプをラインナップ。

高さ7cmの複数投函口を設け、フリマアプリなどで増加している厚さ7cm以内の小型荷物を複数個受け取れるポスト一体型宅配ボックス。抜き取りを防ぐフラップ構造を設け、小型荷物やポストに入り切らない郵便物の盗難に配慮した。自動ロック機構を設け、1個目の荷物が複数投函口に投函された場合も、自動で宅配ボックスがロックされ、鍵のかけ忘れを防止する。

サイズはM/Lの2種類。Mサイズは宅配便80サイズ、Lサイズは宅配便100サイズに対応する。

ポストと宅配ボックスの外扉は1枚扉になっており、外構に馴染みやすいシンプルなデザインを追求。ポストと宅配ボックスが一体になっていることで、導入コストや施工手間も軽減できる。

外扉カラーは7色、左右勝手や前入れ後ろ出し対応など、豊富なバリエーションを用意。設置方法も選択でき、様々な家の設計プランに合わせて導入できる。

同社が戸建住宅に住む宅配ボックス利用者400人へ調査した結果、「1日に複数個の荷物が自宅に届いたことがある」と答えた人が89.3%、届いた荷物の種類(大きさ)では、「3.5~7cmの小型荷物を含む複数個の荷物が届いたことがある」と答えた人は85.0%で、1日に小型荷物が複数回届き、受け取れなかったことによる再配達が起きているという。これらは、フリマアプリの需要拡大で、よく利用される厚さ3.5~7cmの小型荷物のニーズが増えたことが背景にあると考えられる。

また、宅配ドライバーの実態調査では、取り扱っている荷物全体の約3割が3.5~7cm以下の小型荷物という結果になった。約7割の宅配ドライバーは、3.5~7cm以下の小型荷物が複数投函できる宅配ボックスが普及したら、再配達は減ると思うと回答したことから、小型荷物の複数回受け取りに対する需要が、物流・消費者のどちらにもあることが判明した。

こうした背景から、大型郵便物や小型の宅配便などが複数回受け取れる新型のポスト一体型宅配ボックスを投入することで再配達削減に取り組み、物流の2024年問題の克服を目指すとする。