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東京都庁周辺に芝生広場やテラス 「西新宿グランドモール」構築へ

都民広場

東京都は、都庁周辺にテラス空間や都民広場などを整備する「都庁周辺の空間再編計画(素案)」を公表した。青梅街道、甲州街道、十二社通りおよび新宿駅で囲まれた西新宿地区における、「西新宿グランドモール」を骨格軸としたウォーカブルな都市空間の構築等を目指す西新宿地区再整備の一環。

東京都は西新宿地区において、交流促進や、人が憩い、楽しく歩ける都市空間への再編を目指すまちづくりに取り組んでいる。今回公表したのは都庁周辺を対象とした取り組み。都庁舎において広場空間と周辺街路が一体となり、交流機会の創出や滞在を誘発する取り組みを先導するため、再整備の方向性を示す再編計画を取りまとめた。

4号街路沿いは緑が充実し、歩行空間が広がった場となり、都庁の玄関として人々を迎え、まちの賑わいと一体化するテラス空間を計画している。

議会棟前には、自由に憩い、交流できる東京のシンボルプラザを目指す都民広場を整備。デッキエリアと芝生エリアで構成する。

第1本庁舎と第2本庁舎の間には「ふれあいモール」を設置。休憩できる緑の小空間や暑さを緩和する日陰のテラスを整備する。

11号街路下は文化・活動等を発信・受信し、挑戦できるラボストリートとし、都の国際イベントや東京の先進的な取り組みなどを発信する。また、都庁舎の入り口を明るい空間へ再編する。

都が示す都庁周辺の将来像は「都民が集い、参加し、思い思いの時間を過ごすことができる東京のパブリックを世界に発信する新たなシティホール」。空間再編では「誰もが、いつでも、居心地よく、思い思いに過ごせる場」、「様々な情報に触れられて自ら発信したくなる場」、「誰もが容易に移動できる、視認しやすく円滑な歩行者ネットワーク」を目指す。

東京都では都庁周辺の空間再編計画(素案)について、1月22日から2月20日までの期間で意見を募集している。その意見を踏まえて検討を行ない、年度末を目途に計画を策定する予定。

東京都庁