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「タッチしないタッチ決済」実現へ りそなやJCBがBLE+UWBの新決済体験

JCB、りそなホールディングス、ベスカの3社は、「タッチしないタッチ決済」の共同研究に向けた戦略的提携を発表した。スマートフォン操作が不要な新しい決済体験の構築を目指す。

「タッチしないタッチ決済」プロジェクトは、BLE(Bluetooth Low Energy)やUWB(Ultra Wide Band)などの通信技術を用い、来店者のスマートフォンと、店舗に設置された決済端末やIoTデバイスと連携し、スマートフォンの取り出しや画面起動などを行なわず、決済手続きが完了できるもの。バッグやポケットにスマホを入れたまま、認証から決済手続きまでを完了する新たな決済体験を構築する。

2023年度中に、新決済ソリューションの提供機能やユースケースを具体化し、システム構築に向けた初期検討やBLE・UWB技術ベースでのPoC実施準備を実施。'24年度に実店舗を用いた、本番環境に近い環境での実証実験などを行ない、協業パートナーなどを募る。

決済ソリューションに強いJCBと、約50万社の顧客基盤と中小企業との広いネットワークを確立しているりそな、決済サービスの開発提供を行なうベスカの3社が協力。決済時のスマホ操作にかかる消費者側の手間・負担を軽減した新たな決済体験を目指す。

生体認証ソリューションとの組み合わせによる活用も想定。同ソリューションを活用することで、対象を事前に絞り込んだ認証とし、生体認証の処理精度向上や高速化、システムの簡素化といった相乗効果の実現を図るという。なお希望するパートナーには、店舗来訪時点で情報を把握し、過去の購買履歴やその瞬間に興味をもって見ている商品に応じた顧客サービス(VIP向けサービスや優待・クーポン配信等)も提供する。