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JR東✕NTT東✕KDDI、品川エリアで「都市OS」活用サービス 人流分析など

JR東日本とNTT東日本、KDDIの3社は、東京都データ連携・活用促進プロジェクトの採択を受け、「都市OS」を活用した新サービスに向けた協定を12月1日に締結した。高輪ゲートウェイ駅と品川港南エリアにおいて、非常時と平時における混雑緩和を目的に、鉄道運行データと人流データを活用した案内誘導サービスを検証する。

実証では、TAKANAWA GATEWAY CITYとして開発中の高輪ゲートウェイ駅周辺から品川港南エリアの街区を対象に、鉄道運行データと人流データを活用。非常時における「帰宅困難者のスムーズな避難誘導による混乱防止」と、平時における「滞在需要創出による都市混雑緩和」に取り組む。鉄道運行データは、ダイヤ遅延情報、在線位置情報、編成当たりの乗車人数などを活用する。実施期間は12月1日から2025年3月31日(駅での実証は2024年3月から)を予定している。

TAKANAWA GATEWAY CITY

鉄道運行データと人流データの活用では、首都直下型地震の非常時を想定し、案内誘導サービスを検証する。高輪ゲートウェイ駅や品川港南エリア内の施設において、蓄積された人流データなどの都市OSのデータを組み合わせ、避難誘導の案内放送、ロボットによる客の誘導を実施し、一時避難と街への誘導を検証する。

平時においても、鉄道遅延による駅や電車の混雑時の誘導や、遅延解消後に帰宅等を促す案内誘導を検証していく。

実証実験を通じて、TAKANAWA GATEWAY CITYと品川港南エリアのデータ連携に必要な都市OSの設計思想や基本機能をエリア共同で検討。品川駅周辺エリアとの連携によるエキマチ一体の新たなスマートシティモデルの実装を目指すとしている。