ニュース

アドビ、画像の生成AI「Adobe Firefly Image 2 Model」一般提供

アドビは、「Adobe Firefly Image 2 Model」の一般提供を開始した。東京ビッグサイトで開催したイベント「Adobe MAX Japan 2023」で注目の機能として発表された。

「Adobe Firefly Image 2 Model」が、ベータ版としての提供を終了し、11月16日から正式版として一般提供される。Adobe Fireflyの初代モデルをベースに開発された次世代版と位置づけており、10月には、ユーザーが指定するカスタムスタイルでコンテンツを生成する「生成Match」のほか、写真スタイルで画像の調整が可能な「写真設定」、優れた結果を得るためにプロンプトの追加・言い換えを支援する「プロンプト候補」などの新機能が追加されていた。

一般提供の開始にあわせて、多言語におけるテキストプロンプトからの結果の出力精度が向上。「文化的なコンテクストをより高い精度で理解した上で画像を生成できるようになる」としている。

前世代のAdobe Firefly Image 1 Modelでの生成例
新しいAdobe Firefly Image 2 Modelでの生成例

商用利用も安心なAdobe Fireflyは、アイデアの発想、表現の促進、時間の節約を実現する新たな手法を提供すると謳う。コンテンツがどのように作成されたかを明示するコンテンツクレデンシャル情報が自動的に添付され、信頼性と透明性も備える。

アドビはこのほか、「Adobe Express」と「LINE Creative Lab」が2024年2月から連携し、広告の作成におけるクリエイティブ作成の工数削減やコンテンツの質向上を実現するための連携を行なう。

8月に発表していた、PC版のnote上でAdobe Expressを活用して見出し画像を作る機能は、11月16日から提供を開始している。

note、アドビのAIによる見出し画像生成機能

マンガにおける文字の表現力を高めることを意図してデザインされた書体「貂明朝アンチック」も発表。このフォントに含まれる文字と字体は、新しく定めた「Adobe-Manga1-0」文字コレクション仕様に準拠しており、この仕様が業界標準として活用されることで、さまざまなマンガ用フォント間の互換性と相互運用性が向上することが期待されるとしている。

マンガ向けの仕様に準拠するフォント「貂明朝アンチック」