ニュース

タクシーアプリGO、訪日外国人も利用可能に

タクシーアプリ「GO」は、訪日外国人の利用対応を本格的に開始。海外の携帯電話番号によるユーザー登録の対応を11月10日より開始し、すでに実装している各種海外アプリとの連携によるGO加盟タクシー車両の呼び出しに加え、GOダウンロードによるすべてのサービス利用が可能となる。

増加するインバウンドユーザーのタクシー乗車体験向上が狙い。これまでも訪日客向けサービスとして、韓国「Kakao T」、東南アジア「Grab」、中国「Alipay」「Ctrip」といった各国の交通アプリと連携を行ない、日本国内での同アプリ使用時にGO加盟タクシー車両を呼び出せるサービスを提供していた。この連携は2022年に開始し、利用者は延べ13万人以上、特に韓国では訪日客のうちタクシーを利用する人数の約6割が連携サービスを利用しているという。

新たに海外の携帯電話番号によるユーザー登録、アプリ内英語表記や海外発行のクレジットカード登録に対応。訪日客でも日本国内でタクシーをすぐに呼べるとともに、「AI予約」やスライドドア車両指定などの注文、流しでの乗車時の「GO Pay」利用などすべての機能を利用できる。

また、端末の言語設定が日本語以外の場合は、乗務員との待ち合わせ時の名前確認が自動的に待ち合わせ番号確認となるため、言語に自信のない利用者および乗務員でもスムーズに乗車できる。

GOが実施したインバウンド客への調査で、根強いキャッシュ文化が存在する日本での移動は困難な印象を持たれやすいことがわかったという。また、アメリカ在住者のGOダウンロード数は、アメリカからの訪日客でタクシーを利用する人数の約4割の規模となっていることから、海外発行の携帯電話番号登録のニーズがあるものと見込んでいる。

注文から降車・決済までアプリ上でシームレスにサービス提供を行なうことで、訪日客の移動体験向上、言語の壁によって接客対応に苦慮する乗務員の負担軽減、国内タクシー事業者への送客を目指す。