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OpenAI、ノーコードでカスタムアプリを作れる「GPTs」 アプリ販売も

OpenAIは6日(米国時間)、特定の目的のために「ChatGPT」をカスタムできる「GPTs」を発表した。有料版のChatGPT Plusと企業向けのEnterpriseユーザー向けに提供を開始し、デザインツールのCanvaやZapier AIなどがサンプル公開を開始している。

GPTsは、コードを書くこと無く、日常生活や特定のタスク、仕事、家庭で役立つカスタマイズしたChatGPTを作成・利用可能にするもの。例えば、ボードゲームのルールを学んだり、子供に算数を教えたり、ステッカーをデザインしたりする、といったアプリを簡単に作れるようにする。

7月にはChatGPTにおいて、ニーズに合わせて前提条件を設定できる「カスタム指示(Custom Instructions)」を開始したが、よりシンプルな「アプリ」として展開。コーディング(プログラム)を知らない人でも、便利なアプリを作って使えるようにする。

CanvaのアプリでOpenAIのDevDay(開発者会議)のポスターをチャットだけで作成

また、作成したアプリを他のユーザーに公開できる「GPT Store」もスタート。11月中には検証済みのアプリを公開して、多くのユーザーが利用可能になるほか、今後数カ月以内にストアで販売したアプリから収益を得られるプログラムも開始予定。生産性、教育などのカテゴリの人気アプリを紹介していく。なお、詐欺行為や憎悪的なコンテンツ、アダルトなテーマなどを防ぐシステムも導入する。

エンタープライズ契約者では企業に特化したアプリ制作にも対応できる。

なお、GPT-4 Turboの公開により、ChatpGPT Plusユーザーは2023年4月までの情報を含むChatGPTの回答を得られるようになったほか、DALL-Eへのアクセス、ブラウジング、データ分析なども利用できる。GPT-4 Turboについては別記事で紹介している。