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デザインツールのCanva、アドビ対抗のAffinityを買収

デザインサービス「Canva」を展開するCanvaは26日、デザインアプリの「Affinity」の買収を発表した。

Canvaは、2013年にオーストラリアで創業。オンラインのデザインツールとして全世界で1億7,500人以上が利用する定番サービスとなっており、プレゼンテーションや、SNS用のバナー投稿、ポスター、動画、ロゴ作成など幅広く利用されている。デザインの“プロ以外”でも簡単にビジュアル作成できる点が強みとなっている。

Serifが運営するAffinityは、プロフェッショナル向けのデザインアプリとして「Designer」、写真現像/レタッチの「Photo」、ページレイアウトの「Publisher」を展開。高機能だが、サブスクリプションではなく買い切り型で各10,400円で販売(ユニバーサルライセンスは24,400円)しており、「Adobe以外の選択肢」と言われることも多い。MacOS、Windows、iPadなど多くのプラットフォームに対応する点も特徴だ。

Affinity Photo
Affinity Designer
Affinity Publisher
Version 2 of Affinity is here!

Canvaでは、“デザイナー以外”を軸に成長してきた。同社では、「過去10年間は、デザインのトレーニングを受けていない99%のナレッジワーカーに重点を置いてきたが、、本当に世界をデザインできるようにするには、プロのデザイナーにも力を与える必要がある。Affinityと手を組むことで、デザインジャーニーのあらゆるレベルにいるるデザイナーの力を引き出せる」と買収理由を説明している。

買収により、90人以上のAffinityのチームがCanvaに参加。Flourish、Kaleido、SmartMockups、Pexels、Pixabay、SlidesCarnivaなど、他のサービスとともにCanvaに加わる。今後のAffinityとCanvaの連携については追って告知するとしている。