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大阪・なんば駅前に歩行者空間「なんば広場」11月23日オープン

大阪市は、「なんば駅周辺における空間再編推進事業整備プラン」に基づく駅周辺道路空間の再編について、工事範囲のうち、なんば駅前の広場部を11月23日に「なんば広場(仮称)」として先行オープンする。

なんば広場は大阪市中央区難波5丁目で、南海なんば駅前に位置する。全体面積は約6,000m2で、大阪の南の玄関口として、上質で居心地の良い空間、多様な活動の舞台となる空間を創出するため、ベンチ・照明灯などを設置して滞留空間を形成する。

ベンチは広場西側に様々な活動で利用できるものを整備。植栽は既存のクスノキに加え、四季を感じるサクラ・ケヤキを新植する。照明灯は周辺環境を考慮した照度を確保するスポットライトを整備。舗装は御堂筋と連続性を持った擬石平板によるものとする。

取り組みの背景には、⼤阪ミナミの中⼼に位置する南海なんば駅前は多くの国内外の来街者が⾏き来する場所ながら、歩道が狭く放置⾃転⾞が多いなんさん通り、空間の⼤半を⾞両が占める駅前広場などに課題があった。

空間再編では、歩道拡幅による安全性向上と混雑緩和、歩行者専用空間拡大による憩いの場の創出と利活用を目指す。具体的には、なんば広場にあたる駅前広場付近は歩行者が滞留可能な空間とし、駅前のバス・タクシーを再配置。また、なんさん通り(南北)の乗用車は通行禁止(荷捌車両・沿道一般駐車場利用車など許可車両は除く)とする。

なんさん通り(南北)は現在工事中のため車両通行止めで、一部の区間・時間帯の貨物・許可車両は通行可能。⼤阪万博までの完成を目指しており、2025年3月に、なんさん通り(南北)の無電柱化を含めて、なんば広場~なんさん通り(南北)の整備が完了する予定。

駅前を拠点とした歩⾏者空間拡張により、既存の歩⾏者モール、周辺の特徴的なエリア、御堂筋の空間再編、なにわ筋線新難波駅がつながる、エリア全体を回遊するネットワーク創出を目指す。