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ガーミン、プロ用GPSにGNSSマルチバンド対応の新モデル

ガーミンジャパンは、ハンディGPS「GPSMAP(ジーピーエスマップ)」シリーズから、最新モデル「GPSMAP 67」を9月14日に、「GPSMAP 67i」を今冬に発売する。価格はGPSMAP 67が84,800円、GPSMAP 67iが99,800円。

「GPSMAP」シリーズは、GPSシステムと地図情報により、過酷な環境下でも精密な位置情報を提供するハンドヘルド型GPS機器。米国防衛省MIL規格準拠の堅牢なボディとし、耐衝撃、耐水・耐寒・耐暑に優れ、登山や海洋航行などに挑む冒険家・探検家、山岳救助隊など、過酷な環境下で活動する専門職に利用されている。

どのような環境でも地図上で位置情報が確認でき、多彩なナビゲーション機能で安全確保をサポート。ボタン操作でグローブをつけていても操作しやすい操作性を備える。

最新モデルは、GNSSマルチバンド(2周波数帯)に対応となり、厳しい環境下での位置測位の精度がさらに向上。測位情報とルート案内などのベーシックな機能を備えた「GPSMAP 67」と、衛星通信を介した双方向メッセージ通信とインタラクティブなSOS発信機能を備える「GPSMAP 67i」を展開する。

「GPSMAP 67」と「GPSMAP 67i」

地図情報だけでなく、ポイント・ルート登録、軌跡ログ機能を備え、登山だけでなく測量などの調査にも利用可能。

GNSSマルチバンドテクノロジーにより、2周波数帯を受信可能(L1信号・L5信号)になり、過酷な環境でもより素早く正確な位置情報を提供する。山岳の深い谷間や林間など遮蔽物の多い場所でも安定したGPS受信を実現し、標準搭載されたABCセンサー(3軸コンパス、気圧高度計)と組み合わせ、3次元での正確な位置情報を提供する。

地図情報は、「日本詳細地形図2500/25000」を標準搭載。国土地理院の1/2,500と1/25,000のデジタルデータを採用し、登山者になじみの深い「1/25000地形図」に近い地図表示を実現した。等高線や登山道を表示し、現在地の把握や目的地までのナビゲーションを行なえる。

新機能として、高解像度の衛星画像が閲覧可能で、目的エリアの詳細が確認できる。さらに、世界11大陸の地図を無料でダウンロードできるTopoActiveマップ機能も搭載され、海外のあらゆる場所で活用できる。

また、LiveTrack機能を活用すれば、位置情報を共有でき、登録したスタート地点まで同じルートで戻るトラックバック機能など、安心安全をサポートする機能も充実。ポイント登録、ルート登録、地点間のオートルート機能、軌跡ログ機能を備え、登録ルートによるナビゲーション、地点間のオートルート機能、先の高低差表記などは、登坂中だけでなく事前の行程計画にも活用できる。

バッテリーは、デフォルトモードで約180時間、エクスペディションモードで約840時間の長時間稼働を実現した。

「GPSMAP 67i」は、より過酷な環境での安全をサポートする「inReach」機能を追加したプレミアム機種。inReachは、約70機の衛星で全地球エリアを100%カバーするイリジウム衛星を使用したGarminの衛星通信システム。地球上あらゆる場所での通信が可能になる。これにより、グループ登山の仲間やフィールド調査時における仲間とのメッセージ通信、自宅やバックアップチームとの、途切れることのない情報共有、メッセージの送受信ができる。

緊急時にはボタンを押すだけでSOSを発信。SOS信号は、Garmin応答センターに届けられ、要救助者の位置情報や現在の状況など救助要請に関する情報を、救助組織へ提供する。救助者の救助が行なわれるまでの間、救助活動の状況についての最新情報も提供し、救助が行なわれるまで対応を続ける。衛星を介した天気情報も取得可能で、現在位置のほか、ウェイポイントや目的地の天気予報も取得でき、天候の急変に備えられる。

inReach機能はイリジウム衛星を利用するため別途サブスクリプション契約が必要。月単位での契約ができ、目的に合わせて利用できる3プランを用意する。

ディスプレイは半透過型カラーTFT。ディスプレイサイズは3.8×6.3cm、解像度は240×400ピクセル。防水機能はIPX7に対応。本体サイズは16.3×6.2×3.5cm。重量は230g。