ニュース

Google Workspace、自動資料作成や会議要約など「Duet AI」開始

Googleは29日(米国時間)、オフィススイート「Google Workspace」に生成系AIの機能を追加する「Duet AI for Google Workspace」を提供開始した。企業ユーザーは申込みページから参加登録が可能。

メールやミーティング、資料作成などのアクションに対し、生成AIによる支援を行なう機能で、GmailやGoogle Drive、Google Meet、Google Slidesなどで対応。通常のWorkspaceのデータと同様に。他のユーザーがDuet AIによるデータを見ることはなく、Googleが許可なくデータを使ってモデルを訓練することもないとしている。

Googleが挙げている利用例では、午後5時に「明日の午前8時までに第3四半期の業績に関するプレゼンをしてほしい」というメールを受け取った場合、Sheetsの予測、PLドキュメント、月次ビジネス・レビューのスライド、地域の営業担当からのメールを確認する代わりに、Duet AIに「第3四半期の業績サマリーを作成してください」などのプロンプトで指示をすると、Duet AIがDriveやGmailにある関連コンテンツを参照して、テキスト、図表、画像を含む新しいプレゼンテーションを作成する。「徹夜が必要だった土壇場の依頼も、今では夕食の時間までに完了させることができる」としている。

メールやSheetsなど複数のファイルから業績サマリーをDuet AIのチャット経由で作成

また、Google Meetでは画質や音質の向上・安定にもDuet AIを活用。スタジオ照明、スタジオサウンドで、ベストな状態で会議できるようサポートする。さらに、他の言語が話されているときに自動検出し、リアルタイムで翻訳を表示する。

Meetにおいては、「ノートを取る(take notes for me)」機能により、メモ、アクションアイテム、ビデオをリアルタイムで録画し、会議後に出席者に要約を送信。会議に途中参加する場合は「これまでの要約(summary so far)」で内容把握してから、会議に臨める。また、会議に参加できず、共有したい意見がある場合は、「出席代行(attend for me)」機能により、Duet AIが代わりに会議に参加し、メッセージを伝え、会議の要約を得られるようになる。

Google Meetで要約作成

Google ChatもDuet AIにあわせて刷新。新インターフェイスや新たなショートカット、検索の強化などを行なった。また、Duet AIとチャットして、コンテンツに関する質問をしたり、スペースで共有されているドキュメントの要約を取得するといったことも可能。

さらに、リアルタイムで話す場合、Chatの「ハドル」を使って会話できる。ハドルは最大50万人の参加者をサポートしている。

Gmailにおいては、「スマート返信」をDuet AIで強化し、ワンタップでパーソナライズされた長い返信を作成できる。

Google Chatでハドル