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アマゾンの生成AIアシスタント「Amazon Q」 AWSが展開

Amazon Web Services(AWS)は28日(米国時間)、「AWS re:Invent」において、業務に合わせてカスタマイズできる生成AIアシスタント「Amazon Q」を発表した。価格は1ユーザーあたり20ドルから。

Amazon Qは、AWS上で構築され、社内で作業し、ビジネスインテリジェンス(BI)、コンタクトセンター、サプライチェーン管理用などのAWSアプリケーションを使用している顧客に対し、生成AIを活用してチャットで支援するアシスタント。プレビュー版として顧客に提供開始されるほか、Amazon Q in Connectが利用可能となる。

利用者は、AWSマネジメントコンソールやドキュメントページ、IDE、Slackやサードパーティのチャットアプリから、会話型インターフェースを通じてAmazon Qにアクセス。企業内に蓄積したデータなどと連携して、最適な回答を行なう。

文書の作成や電子メールの下書き、会議の議題の作成などのタスクを支援するほか、例えば、AWSの機能について学ぶ(Amazon BedrockのAgentについて教えてください)、使い方を調べる(AWS上でWebアプリを構築する方法は?)といったAWSに関わる回答も行なえる。

また、、Amazon S3、Dropbox、Confluence、Google Drive、Microsoft 365、Salesforce、ServiceNow、Zendeskなどのデータソースとも接続し、問題を解決したり、コンテンツを生成したり、ビジネスに関連したアクションを取れるようにする。

Amazon QにはAmazon QuickSightとよぶ統合BIツールも備えており、ダッシュボードやレポート、組み込み分析、自然言語によるクエリなどによるデータ分析に対応。クラウドコンタクトセンターのAmazon Connect、AWS Supply ChainといったアプリケーションもAmazon Qに含まれ、業務にあわせたAI活用を可能にする。

Amazon QuickSight

業務向けのAIアシスタントではMicrosoftが「Copilot for Microsoft 365」(月額30ドル)などのCopilotを展開しているほか、Googleも「Duet AI」(月額30ドル)の展開をスタートしている。