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暗証番号なしのマイナンバーカード交付へ 福祉施設等で活用

2024年秋のマイナンバーカードと健康保険証の一体化に向け、福祉施設などでの利用を想定し、暗証番号の設定が不要なカードを準備する。11月を目処に暗証番号の設定が不要なカードの申請受付・交付を目指すという。

政府では、マイナンバーカードと健康保険証の一体化方針を示しているが、福祉施設などでは、入所者が保険証を頻繁に使うにも関わらず、カード取得が難しい人が多くいると指摘されている。また、現行の健康保険証は入所者から預かり管理している施設も多いが、マイナンバーカードにおいては暗証番号の管理の煩雑さなども指摘されている。

松本総務大臣は、4日の閣議後記者会見において「認知症などで暗証番号の管理に不安がある方が、安心してカードを利用でき、代理交付の際の代理人の負担軽減にもつながるよう、暗証番号設定が不要なカードの申請受付・交付について、今年11月頃から開始できるよう検討している」と言及。同カードは、暗証番号は利用できないが、顔認証・目視確認によりオンライン資格確認を行なうものになるという。