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つくばエクスプレス、土浦方面に延伸 茨城県

土浦方面に決定(出典:茨城県)

茨城県は、つくばエクスプレスの茨城県内延伸について、「土浦」方面とすることを決定した。JR常磐線と接続する駅は土浦駅として、県内延伸構想の具体化に向けた検討を進める。23日に、茨城県の大井川和彦知事が発表した。

つくばエクスプレス(TX)は、東京 秋葉原から茨城県のつくばを結んでいるが、茨城県内でつくばの先まで延伸する計画。

茨城県内延伸については、筑波山、水戸市、茨城空港、土浦市の4方面が候補となっていた。土浦方面は最短距離での常磐線接続が可能なため、採算性に優れると第三者委員会で評価されており、5月1日から茨城県において実施したパブリックコメント(540件)では、延伸方面として、土浦方面が31%、茨城空港方面が19%、水戸方面が6%、筑波山方面が5%となった。延伸に反対する意見も17%あった。

4方面の特色(出典:TX県内延伸に関する第三者委員会)
パブリックコメントの結果(出典:茨城県)
寄せられた主な意見(出典:茨城県)

延伸によって得られる効果と費用のバランスなどから、土浦方面への延伸が最善と判断され、茨城県では最も実現可能性がある延伸先として土浦方面に決定。具体的な検討を進める。また、土浦延伸実現後、空港着陸制限の緩和など状況が変化した場合、「改めて茨城空港延伸について議論する」としている。

今後、フェーズ1として採算性確保に向けた方策の調査・検討を進め、フェーズ2で関係者と調整。フェーズ3において、具体的な計画内容の決定に向かう。現在の試算では土浦方面、土浦駅でJR接続でも採算性は赤字が見込まれていることから、「沿線開発なども含めてどうやって採算性を確保していくか丁寧に調査検討した上で、茨城県としてのたたき台をつくっていく」(大井川知事)とする。

今後の進め方について(出典:茨城県)