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アドビ、生成AIの「Firefly」をエンタープライズ展開

アドビは8日、ジェネレーティブAI機能の「Adobe Firefly」を企業向けに「Adobe Fireflyエンタープライズ版」として展開すると発表した。'23年下半期の提供開始を予定している。

急増するデジタルコンテンツ需要に対し、コストを抑えながらコンテンツ制作を簡素化・加速できるように設計され、組織の従業員がAdobe Fireflyでブランディングに沿ったコンテンツを生成。Adobe ExpressやAdobe Creative Cloudで編集できるようにする。

Adobe Creative Cloud、Adobe Express、CMSソリューションのAdobe Experience Managerを使う数百万人の企業ユーザーが、安全にジェネレーティブAIによる画像作成・編集機能を商用利用できるようになる。また、Adobe Express経由で提供される、テンプレート、フォント、ストック画像、動画、音楽なども活用できる。

また、企業が自社のブランド資産でAdobe Fireflyをカスタムトレーニングし、自社のエコシステムに組み込み可能にする。これにより、ブランド独自のスタイルやブランド言語でコンテンツを生成し、安全に商用利用できる。電通、IBM、Mattelなど数百の企業がアドビと協力し、Adobe Fireflyを活用にと組んでいる。

個人向けに提供されているAdobe Fireflyベータ版では、2億枚以上の画像を生成。また、Adobe Photoshopのユーザーは、Adobe Fireflyを搭載した新機能「ジェネレーティブ塗りつぶし」を使い、2週間で1億5,000万枚以上の画像を生成しているという。

また、顧客体験管理ソリューション「Adobe Experience Cloud」にもジェネレーティブAIを活用した新機能「Adobe Sensei GenAI」を搭載。自然言語クエリのサポートや、マーケティングコピー生成機能、AIアシスタントなどを展開する。