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Adobe Express、生成AI機能搭載のオールインワンアプリに進化

Adobeは16日、オールインワンアプリ「Adobe Express」の最新バージョンを提供開始した。画像生成AIの「Firefly」を搭載し、日本語プロンプトでの画像生成などに対応する。

Adobe Expressは、テンプレートから作りたい文書を選んで、シンプルかつ簡単にデザインを行なえるオールインワンのコンテンツ制作アプリ。新たに生成AI機能の「Adobe Firefly」(ベータ版)を内蔵したことで、テンプレートだけでなくプロンプト(テキスト入力による指示)で画像を生成し、デザインに活用できる。

テキストから画像を生成

「テキストで画像生成(Text to Image)」や「テキスト効果(Text Effects)」などの機能に対応。ベータ版は商業利用はできないが、将来的には商業利用でき、安全なカスタム画像や効果などを素早く利用可能になる。プロンプトは日本語など100以上の言語に対応した。

Adobe Expressは無料で利用可能で、まずはデスクトップを提供開始。モバイル版も近日中に提供予定。Adobe Creative Cloud契約者は、Adobe Express プレミアムプランが含まれており、Adobe Expressの有料コンテンツが利用できる。また、エンタープライズ版のAdobe ExpressとFireflyも提供中。

Firefly対応のほか、Creative Cloudアプリケーションとのワークフロー連携が可能となり、Adobe Express内でPhotoshopやIllustratorなどのクリエイティブアセットにアクセスして編集したり、ファイル追加が可能になる。また、動画や複数ページに対応した新たなテンプレートやデザインエレメントが追加される。

希望するスタイルにあわせて、パーソナライズされたテンプレートを提案するなど、AI機能も強化。画像や動画の背景削除や、動画のトランジション追加、音声によるキャラクターのアニメーション化、画像のGIF変換などクイックアクションも充実させた。